荷物は盗られる

入念に準備しても盗られるものは盗られる

【2017 ロンドン・ベルギー④】ロンドンのパブをめぐりたい

2017年7月、定例婦人旅行〜ロンドン・ベルギー編〜第4弾、執筆はご存知ごきげんようの毛利でお送りいたします。

表題にもございます通り、今回はパブについてです。

今回の旅行の目的の一つが、パブに行くことでした。

入国審査で訪問の目的を聞かれた私が「パブに行くため」と審査官に告げると「あら、どこのパブに行きたいのかしら?アラサーちゃん?」との挑発にあい「詳しくないからオネーサンのおすすめ教えてよ」と勝率0%のナンパ師みたいなセリフで挑んだ結果撃沈(またの名を"無視”)した、曰く付きの目的です。

同行者がアルコールダメ子だったので、たくさん行けていないですが、数件をご紹介したいとおもいます。

 

もくじ

 

パブ

パブは、Public Houseの略で、いわゆる"社交場”として老若男女から親しまれているお店らしいです。18〜19世紀に、簡易宿泊所・雑貨屋の機能の兼ねたPubが出来たらしいですが、もともとの発祥は11世紀くらいに誕生した「Inn」「tavern」「alehouse」が起源と言われているらしいです。

こんな情報が欲しくて弊ブログを見てくださっているようなかたはいないと思うので、気になるかたは個別にwikipedia等ご査収ください。へーってなりますよ。次いきます。次。

 

日本でHUBとかのパブっぽいやつに行ったことがあるひとは分かると思うのですが、基本的にはCash on deliveryです。カウンターでお金を払ってその場で受け取る方式です。時間がかかるものは札を貰って、テーブルまで持ってきてもらえる方式です。マクドナルド的なやつです。

席を立った瞬間に「アレ、ワタシこれ思ってたより酔ってんな?やっちまったな?」となりにくい素晴らしいシステムなので、わたしはこの方式に賛同しています。

George Inn

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こちら、歴史的建築物の保護を目的として英国において設立されたボランティア団体「National Trust」が管理している、300年の歴史があるパブのようです。Borough Marketの近くにあります。Pubの前身である「Inn」という名前がついているように、昔は馬車宿として栄えていたらしいです。

シェイクスピアディケンズが足繁く通ったパブとして知られており、歴史あるパブで入りづらいかと思いきや、普通の、むしろパブ初心者もウェルカムなパブなので安心してください。(参考価格;1パイント4.85£)オープンエアのテラス席が用意されていて、入りやすいです。昼間から多くの地元民でにぎわっていました。

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おつまみは総じて高め。この"日本ならちょっといけてるカフェでパスタセット頼んだら先に出てくるようなサラダ”で500円くらいしました。

テラス席、1階、2階とあり、今回行ったパブの中でも、かなり席数の多いパブだと思います。f:id:mourimouri:20170912153229j:plain

「また昼間から飲んで、コイツは。」なんて呆れた声が聞こえてきそうな写真ですが、ロンドンの夏は日没が22時とかなのでこれでも18時の写真です。外で飲める季節最高。太陽のSEASON。

ロンドンに到着して、初めて入ったパブで緊張ぎみでしたが、店内が素敵なので写真を撮っていたら、気さくな店員さんが写真を撮らせてくれました。

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ひだりのひとの 「Table」が何度聞いても「タボ」にしか聞こえなくて自らのリスニング能力の無さを痛感していましたが、諦めずに何度も説明してくれる心やさしきジェントル店員です。絶対バンドやってそう。

ものすごくグラスを重ねた状態で運べるひとですね。わたしなら絶対割る。

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バラマーケットや、The Shard、Sky Garden、Tower Bridgeから徒歩圏内なので、お近くに用事がある際は是非。Fish and Chipsも美味しく、名物らしいですが、あまりの大きさにビビリまくって注文しませんでした。(いわゆるイギリスのノーマルサイズです)

George Inn

77 Borough High Street, Southwark, London SE1 1NH

月-土)11:00〜23:00 日)12:00〜22:30

 

The Old Bank of England

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ここはぜひとも行きたいと思っていたおパブ。昔の銀行を改築してパブとして営業しているこのお店。内装がかっこよすぎる。こちらもGeorge Inn同様、観光地価格などという無粋なことはしていないのでご安心あれ。(1パイント4.65£)

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今回行ったパブはどこもかしこも、タップだけで少なくとも6種類くらいはあるので、とにかく迷いました。好みを伝えて選んでもらったり、純粋に店員さんのおすすめを聞いたりするビアコミュニケーションが非常に楽しいです。だいたいどこのパブも「どうしようかなあ」なんて言っていると「試してみる?」と試飲させてくれます。(超重要)

ここのお兄さんは試飲をどんどんすすめてくるので、結果としてハーフパイント以上の量は試飲で飲んだ気がします。お兄さんも「試飲だけで酔っちゃうね!ハハ!」とか言ってるそばから「これも試してみる?」なんて言ってくるすごいいいやつです。...スキ

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サラダは大きなで11£くらいしたくせに、ぜんぜん美味しくなかったっていうか「味付けした!?」ってくらいには味がしないのでやめといたほうがいいです。ペラペラのズッキーニが大量に乗っています。ズッキーニに対して「飽きた」という感情を抱くのは、後にも先にもここだけでしょう。美味しく無さ過ぎて写真もない。すみません。

 

ちなみにこちらのパブ、王立裁判所の横に位置しています。王立裁判所といえばBridget Jonesでコリンファースが働いていたな、、残念ながらコリンファースは居なかったな、、

The Old Bank of England

月-金)11:00〜23:00、土)12:00〜18:00、日)12:00〜17:00

 

The King's Head

この近くに用事があり、通りかかかったときに素敵だなあと思ったので寄りました。

LibertyやSelfridgesなどがある、ロンドン一番の繁華街、Piccadilly Circus周辺にあるので、アクセスしやすいです。mayfairと呼ばれる地区で、ブランドの路面店がひしめき合っており、近所には映画Kingsmanの例ロケ地であるテーラー、HUNTSMANがありますので、おすきなかたはどうぞ。HUNTSMANはSavile Rowという通りにあるのですが、Savile Rowといえば、日本の【背広】の語源になったとも言われる通りで、スーツや革靴、ベルトなど紳士なアイテムが勢揃いしています。わたしが見ていても楽しいんだから、男のひとはたまらんのやろうな。

 

さて、こちらのパブ。どこからどう見ても勤務時間内のビジネスマンたちが、昼間からパイントグラスでビールをあおりまくっています。

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「嘘やろ...」と思って見ていましたが、実はイギリス、男性ならビール1.5パイント(710mlくらい)までなら飲酒しても運転OKらしいです。ということは、ビール1.5パイントまでならシラフ扱いということで、ランチビールしてもその後仕事に差し支えなし、ということなのか、と調べていたら【Liquid Lunch】とかいうとぼけた言葉を発見しました。「ビールや酒を主体とした昼食」のことを指すらしいです。アル中ワード。

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ちょうどウィンブルドンの時期だったので、テレビ中継のウィンブルドンを眺めながら昼(超絶勤務時間内)からパブで一杯しているビジネスマンが大勢いました。上の写真の盗み撮られ紳士は友人の好みらしいです。お腹がビールだ。哀愁がすごい。

 

値段分からずすみません。全然高くないです。

The King's Head

月-土)11:00〜23:00 日)12:00〜22:00

 

The Star Tavern

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画像:http://www.star-tavern-belgravia.co.uk/gallery

こちらはHarrodsのあるKnightsbridge駅周辺のパブです。ごはんもおいしくて歴史のあるパブだということなので行きました。ちょっと分かりにくいところにあるのですが、地元のひとたちでいっぱいでした。

なんでも、イギリスはサッカーなどのスポーツを見るのに有料の衛星放送に入らなくてはいけないらしく、それはもう高額で、パブでみんなで見るのが一般的らしいです。すてきな文化ですね。そのビール代とか換算したら衛星放送入るほうが安いんちゃうか。ぐもん

土曜日はブランチもしているようで、非常においしそうなメニュー(失念)が黒板に書かれていました。

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こちらのパブではバッファローウイングを食べたのですが、スパイシーでめちゃめちゃおいしかったです。友人は「ロンドンでたべたものの中で一番うまい」とむさぼり食っていました。付け合わせのレタスが悲しい。

こちらも1杯あたりの値段失念しましたが、どこもかしこも一般的なパブなら1パイント5£くらいだとおもいます。

今回行ったパブのなかでは、一番ノンアルコールのメニューが充実しており、友人歓喜。South Kensingtonという高級住宅街に位置していて、ただの住宅街なのですが、いかにもイギリス!って感じの住宅地が続いていて、散歩しているだけでも楽しい地域です。

The Star Tavern

※ 地図通り行くと「関係者以外立ち入り禁止」的な壁に突き当たり、途方にくれますが、そのまま進んで大丈夫です。 強い心がStar Taverの鍵です。

月-金)11:00〜23:00、土)10:30〜23:00、日)12:00〜22:30

 

The Three Bells

こちら、

でもすでに紹介済みですが、パブカテゴリーのこちらにも書いておきます(義務感)。

 

こちらはザ・パブ!ではありませんが、ヒースロー空港で時間を持て余したときにおすすめです。もちろんビールはタップから。朝食の時間はイングリッシュブレックファーストの提供があるなど、所謂"パブめし”が食べられます。

かなり広々とした空間で、ソファ席や、電源タップのついた席、店員さんの付かず離れずなほどよい接客がこちらにとっても都合がかなりよいです。

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画像:http://www.innermost.net/projects/the-three-bells/

場所;ヒースロー空港Terminal3、制限エリア外

月-日曜;6:30-Last Flight 

 

日本にもキリン派アサヒ派などいるように、ロンドンのパブもNicholson's派FULLER'S派などいるようです。きちんと調べていないのですが、パブのホームページも運営をビール会社がやっているなど、日本より癒着が強そうです。ほとんどのパブの看板には、メーカーの名前が入っていたので、メーカーでホームのパブを決めてるひとも多そうだな、と思った日本のビールならキリン派のもうりが通りましたヨ。ジョッキでもないのに一番搾り〈生〉で700円以上する店は敵であります。知るかってんだよな。

 

ロンドンには「犬も歩けばパブに当たる」というレベルでパブがあるので(大嘘)、宿泊場所から近いパブを探してみるのもよし、食べたいごはんやお店の雰囲気で選ぶのもよし、トイレ借りたいからちょっと入ってみるのもよし、どうぞお好みのパブを是非見つけてください。

welove.expedia.co.jp

 

東京のパブ

わたしのすきなパブのなかでもすきなお店があるので、ご紹介します。

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画像:https://craftbeerjapan.beer/shops/12?o=user_unit_price&page=25

だいたいパイント1,000円くらいの価格帯でタップから注がれるビールが飲めます。ペールエール、IPA、ギネス、ラガーなどだいたいの種類のビールがあります。ペールエールすきなら、ぜひともISEKADOYA PALE ALEを飲んで欲しいです。こんだけパブパブ言っときながら、三重のビールです。しかしながら非常にうまい。

喫煙者のかた、完全禁煙です。入り口のところで吸わなければいけませんが、屋内なので温かいです。嫌煙家のかた、ラッキー!完全禁煙です。服にタバコのにおいがつかないので、とてもすきです。

お客さんは7:3か8:2くらいの割合で外国人がメジャーなので(バイト店員はオール外国人)、お金と時間がないけど、外国みたいな雰囲気のところでビールを飲みたいかた、せっかく留学してたのに、周囲に英語を話すひとがいなくて英語を忘れそうだからしゃべりたいかたなんかにはピッタリのお店です。サッカーの試合を観戦できるのはもちろんのこと、不定期だとおもいますが、フリーライブも開催されているので、気になるかたは調べてみてください。金曜土曜の夜はかなりの人でにぎわっています。

わたしはボッチ旅行特有の疎外感を味わいにたまに行っています。黒歴史かよ。やめとけよな。

ちなみにfish and chipsなんかのパブ飯もけっこうたくさん揃っています。フィッシュアンドチップスはかなりのボリュームがあるので、めちゃめちゃ美味いけどたぶん1人だと食べきれません。メイン以外には、一皿500円のおつまみメニューも充実していて、しかもおいしい。本当に使い勝手がよろしくて助かっています。

気になって足を運ばれるかた、伊勢角屋ビールをちびちび飲みながら、疎外感を味わってるっぽいアラサーがいたら、どうか、どうかそっとしておいてあげてくれ給え

The Aldgate British Pub食べログ

東京都渋谷区宇田川町30-4 新岩崎ビル 3F

月-土)18:00~翌2:00  日・祝)17:00~翌2:00

 

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酒は飲んでも飲まれるな、とは良く言ったもんですね。

友人のアルコール・ダ・メ子は、以前は弱いながらも飲めないわけではなかったのですが、ある日サングリアを1.3杯ほど飲んだ後、顔面からブッ倒れ、その前後数分の意識が飛ぶという重大な事件に見舞われました。

後遺症は「おでこにできたたんこぶ」と「酒恐怖症」という今となっては失笑モノの出来事です。"顔面から倒れてその後何ともなかったひと"を見るのは、本当に何度思い出しても笑えるので皆さんは気をつけてください。

日本ならどうとでもなりそうですが、英語の弱いひとの海外、さらにボッチ旅だったりすると、もうどうなるか分からないので、是非皆様ご自身の肝臓と密にコミュニケーションをとりながら、嗜んでくださいませ。わたしはだいたい記憶がありません。

 

ずいぶんと時間がかかっていますが、まだまだこの旅続きます。