【2019 北欧②】フィンエアー搭乗・ヘルシンキ空港編
2019年10月、定例ぼっち旅行〜北欧編〜第二弾です。
毎回出発までどんだけ時間かかっとんねんとお噂は予予、「荷物はとられる」へようこそ。今回は、普段でもここだけピックアップして書くことのない、フライト・ヘルシンキの空港にだけ焦点を当てて記載します。
それだけ素晴らしかったとか、そういうわけではなく、ただ見て欲しい写真がたくさんあったからです。見てほしいだけです。
先手を打って申し上げますが「はよアイスランド着けや」というもっともなご意見、しかと受け止めております。
【もくじ】
ようこそお越しくださいました、奇特なフライトだけの世界へ。
最近、(今更感があるかもしれませんが)わたしはスーツさんという鉄オタ系YouTuberに俄然ハマっており、在宅勤務をいいことに、サボ...休憩中に見ています。
彼はYouTuberとして巨万の富を得ており、ときにファーストクラス(しかも日系)に乗りまくっておられるではないか。師は「ファーストクラスなんて身の丈に合わないので、もう二度と乗ることなど無いでしょう」と申しながら、何度もファーストにご登場でおいでです。
しかし、わたしは声を大にして申したい。「一度乗ったらもうエコノミーなんて乗れねえだろ」と。突如財産が1/10に減るなどの不慮の事故がなければ、ファーストやビジネスに乗ることが出来るようなお方がわざわざエコノミーなんて乗る必要など無いのです。ロングフライトというスポーツのなかでも、とりわけ過酷と呼び声高い【エコノミー搭乗】という競技を強いられているアラサーの皆様。これからもともに戦いましょう。
フィンエアーで行こう
フィンエアーといえば役所広司、役所広司といえばフィンエアーではなくダイワハウスですが、フィンエアーのこのCMを初めてみたときはびっくりしました。
「ほ、北欧をヨーロッパへの経由地として使ってくれとな...」
フィンエアーなのに、フィンランドをしょっぱなから捨て去る勇気。それだけヨーロッパへの需要のほうが大きいんですね。今となってはフィンエアーといえば「北欧ラバー」から愛されるエアラインとなりましたが、この方向性を示したフィンエアーにびっくりしたものです。
あざと①.搭乗券
さて、フィンエアーといえば立派なレガシーキャリアですが、金額もそこまで高くなく、それでいてマリメッコのアメニティが素敵なエアラインです。
また、諸々主にデザイン関連、細部まで配慮が行き渡っており、あざとさ満点。エアライン界の田中みな実と勝手に命名いたしました。
ボーディングパスを発見するときから「やん♡フィンエアーったら♡あざとい♡」の応酬です。
お花が背景の搭乗券。
こちらはトナカイ。どちらも東京(羽田)で発券したもので、逆に復路のヘルシンキ空港やレイキャヴィクの空港で発券したものは、無人の発券機で行ったためレシートのようなペロペロの無地の紙でした。あざと好きの日本人向けのサービス...ではないとおもいますが、こういうところから「してやられたッ」という感じ。
しかもこちらの手荷物タグ...
部屋の整理をしていたら、昔フィンランドで拾ったフィンエアーの荷物タグがでてきた。
— KUDO (@Kudo_design) March 30, 2020
ムーミンが空飛んでるのかわいい..... pic.twitter.com/Xg4at1YgLS
己が写真を撮り忘れたがゆえに人のツイートから拝借しておりますが、この手荷物タグ。「ムーミンが空飛んでるのかわいい.....」ですぅううううう!ぐぅううううう、あざとい。使える財産を全てつぎ込んで全力で向かってくるFinnair。
あざと②.機体
こちら、私が搭乗したFINNAIRの機体。これだけ見るとシンプルで「あざとい?」となりますが...ご存知の方も多いと思います。
写真:https://www.aviationwire.jp/archives/11013
ばか!!フィンエアーのばか!!何があざといって、機体の下にまでウニッコしちゃうところ!!ばか!
こちらはキヴェットという柄らしいです。シンプルでよい。。ばか。
しかしわたしが見た中で一番フィンエアーのあざとさを感じたのは、この左右に伸びる主翼の先端の(あいにくこちらは反転ですが)ロゴマーク。心の中の藤森慎吾が「君カワうぃーネ!!」と騒ぎ出すところ、冷静を装い、無音でシャッターを切りまくる。(奥にウニッコの別verが停車中でございます)
夢の中みたいな景色に浮かぶロゴマーク。かっこいいのかあざといのかどっちかにしてくれ。
あざと③.アメニティ
アメニティと一括りにしていいかわからないのですが、こんなところまで!マリメッコ!というくらいマリメッコだったので、見てください。
提供されるドリンクが入った紙コップ。2種。ひとつひとつ柄の名前が書かれているところも、marimekkoに対する敬意が感じ取れて良いです。しらんけど。
上の2種に合わせて、ピンクのもの。ペーパーナプキンも抜かりなし。ビジネスだとiittalaのUltima Thuleというシリーズのグラスで提供していただけるらしいです。ご縁あっていただいたシャンパン。激ウマ。
いつもはお尻の下に敷いてしまうピロー。
こちらも御多分に洩れずmarimekko for FINNAIR。ファブリックの触り心地もよくて、三十路独身女の尻に敷くのは非常に憚れますが、敷かれていただきましょう。おそらくですが、彼女もそれを望んでいるように思われます。
私は当たり前のようにエコノミーですが、ビジネス搭乗で上記のポーチに入ったアメニティをゲットできるようです。もちろん全てmarimekko。
以前はかの有名な日本人みんなだいすきウニッコ柄のポーチだったらしいのですが、近年上記のようなシックなデザインに変更されたそうです。
「らしさがなくなった」と友人FINNAIRのCAはぼやいていましたが、わたしはこっちのほうがすきです。そして、サイトでもこういったひとつひとつ、柄についてもきちんと言及していてファンの心をくすぐる、上手で抜かりない、あざとさ満点のFINNAIR。ファンを作って離さない姿勢が徹底されていてとてもすきです。
ポーチの中のコスメキットは、L:a Bruketというスウェーデンのブランド。日本でもセレクトショップで並んでいるのをたまにみかけます。使ったことはないのでご意見お待ちしています。
あざと④.機内食
機内食、総じてそこそこ美味しかったです。そしてカトラリーセットに入っているペーパーナプキンはもちろんmarimekko。
右上、茶そばにかける「つゆ」も、なんの意味も持たない図形として扱われたら素敵な柄になるんじゃないかと思えてくるくらいには、ある程度頭がおかしくなってきました。
なんの変哲も無い目玉焼きや、エビの配置まで柄に見えてきます。いや、エビの配置狙ってないか!?!??!?、、、!?(錯乱)
「冷静になれよ、見苦しいぞ」と言わんばかりの猛々しい熊の表情がプリントされたビール。フィンランドのビールとのことでいただきました。KARHU、フィンランド語で「熊」という意味らしく、日本に「麒麟」があれば、フィンランドに「熊」あり、と言ったところでしょうか。口調よ。
すっきりしていておいしかったです。パッケージの黒とは異なり、こちらは日本人おなじみのラガー。フライトは東京→ヘルシンキ(乗換)→レイキャヴィクの長旅となりますので、何度かいただきました。故に長時間フライト時、のんべいは通路側の席を希望しましょう。肥沃な膀胱をお持ちの方はどの席におすわりいただいても問題ありません。
(機内販売)
普段はできれば見向きもしない機内販売ですが、FINNAIRと様々なブランドのコラボ商品が機内限定で購入できるとのことで、大変迷ったこの靴下。
はーーーーかわいい。Happy Socksってスウェーデンのブランドだったんですね。メンズサイズのみの展開ということで22.5cmしかない私に幸福な未来が見えなかったため涙を飲みました。
marimekkoは、FINNAIR限定、ピンクが差し色になったウニッコで、折り畳み傘やポーチなどがあるそうです。
売り切れで買えないこともあるらしいので、どうしても「これ!」というものがある場合は、行きのフライトで予約、帰りに受けとるという手段を利用するのがおすすめとのことです。ワイは何者や。(詳細:https://www.finnair.com/jp/jp/shopping)
ヘルシンキ・ヴァンター空港
10時間強のフライトに耐え、ようやく北欧の玄関口、フィンランドはヘルシンキ・ヴァンター空港へ到着。ここから北欧、ヨーロッパ諸国へ向かう人々が集中する空港となるため、そこそこ人がたくさんいます。行きで気持ちが逸っていたのも多いにあるかと思いますが、ヘルシンキの空港、ショップも充実していて、建物としてはハブ空港なのにこじんまりとしていますが、楽しめる空港です。
飛行機を降機し、空港に向かうアプローチとなる通路。ガラス張りでかっこよく、ヘトヘトなはずなのに、高まるアガる。
待合スペース。ライトの格好いいことよ。
しかし、通路を抜けて、ショッピングエリアに到着、最初に目に入ってきたのは...
https://ameblo.jp/1445504/entry-12498858873.html
えっ...と...ラーメン屋。いいんだ、そこフィンランドのお店じゃなくていいんだ。ファーストビューやぞ。しかも知らないし。一瞬台湾ラーメンの魁「味仙」と勘違いするレベルですが、日本全国に90店舗くらいを展開する有名な熊本豚骨ラーメン屋さんらしいです。ちなみにこちらの味千ラーメン、ヴァンター空港でお召し上がりになると2000円程度とのことで、、いくら空港プライスと言えどすでに北欧の恐ろしさを垣間見ております。
私存じ上げなかったのですが、成田の制限区域内にある、我らが「吉野家」には、ラーメンがあるらしいです。出国前にどうしてもJapanese Soulを注入したくてわたくしめはGYU-DONを選び、Japanese Heart"紅生姜"をトッピングしたものを朝からかっ喰らったわけですが、吉野家のつくるラーメン、どうなのでしょう。ちなみに写真の「牛骨ラーメン」で1000円だそうです。(出典)牛丼も街中に比べおそらく高いですが、"想い出"だと思えば安いものです。だとすれば、ヘルシンキの味千ラーメンもそんなに高くないのかもしれませんね???!?
違う、そうじゃない。何を私はラーメンの話を。ヘルシンキに戻ります。
ショッピング
空港には、iittala、Arabia、marimekko、ムーミンショップなど、フィンランドブランドのショップはもちろん、おしゃれ番長御用達、デンマークのオーディオブランド、Bang & Olufsenのスピーカーやヘッドフォンが置いてあるショップもあり、北欧デザイン大好きっ子であれば、おそらくたまらぬ空間です。
ガチで買うか迷ったあざとすぎるアイマスク。高揚感が異常値にて、わざわざ日本の友人に「これ買ってもいいか」と相談する始末。(写真はその時のものです)返信は「何歳や思てんねん」の一言。染み入りました。
他にも魅力的なお土産がたくさんで、よくあるお土産屋さんで「やっぱこんなもんよなぁ」とはならないデザインでいっぱいです。(アイマスクはキッズ用であり、大人向けのものはシンプルで素敵なデザインのものもたくさんあります。)
トートバッグの山々。フィンランドではこの壁のような薄いグレーとプレーンな木の組み合わせをよく見ました。くもり空と自然の優しい色。
marimekko/MOOMINのショップは日本人でごったがえしています。
打って変わって、トナカイの毛皮があちこちで売られる図。
今までiittalaになんの興味もなかったのに、帰りの飛行機ギリギリまで悩んだiittalaのLeimuというランプ。電圧の問題やら重量の問題やら言い訳をつくりまくってギリギリ己を引き止めた一品。(ほしい)空港にもお店があるって、最後まで悩めるor悩まされるので危険です。(ほしい)
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と、いうわけで特になんのオチもありませんが、北欧、空港に着いただけなのにショッピング欲が異常値になるので危険でございます。
街に出てしまったらどうなるのか............
皆様も、お気をたしかに。
続きます。