【2019 北欧⑤】アイスランド - "これぞアイスランド"を観光したい
2019年10月、定例ぼっち旅行〜北欧編〜第5弾です。
第4弾までは以下をご覧ください。
前回の更新から2年半経っている...だと........?
自覚はあります。すみません
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もくじ
こんにちは、今回は存分にアイスランドの大自然を満喫するルートについて書きます。
まだまだ続くこのご時世。誰が見てくれているかもわからないけどがんばるぞ。
ゴールデンサークル+南海岸
アイスランドに旅行へ行くひとで「自然なんて1mmも見たくねえ」なんてかたは一人も居ないと思うのですが、そんな方々が一番手っ取り早くいい感じの自然と触れ合えるのが、ゴールデンサークルというスポットのようです。
ゴールデンサークルを周るツアーはレイキャヴィクからたくさん出ていて、だいたい日帰りのものが多い様子。
せっかくアイスランドに行って、メインのどころが1日というのも悲しい...ということで、私が巡ったルートは、ゴールデンサークルの一部と南海岸沿いのこのルート。
見どころと言われるすべてを回ったわけではないのですが、それぞれにちゃんと時間を割いて、2泊3日(実質1泊2日)の観光となったので、ご参考となれば。
ゴールデンサークル+南海岸の見どころ
それぞれ特に人気が高いのは以下(らしい)。
太字は行ったところ。個別に書いていきます。
逆にそれ以外は行ってないのでおさわり程度にしか書いていません。
- ゴールデンサークル
- ゲイシール間欠泉
- グトルフォス(滝)
- シングヴェトリル国立公園
- 南海岸沿い
- セリャラントスフォス(滝)
- スコゥガフォス(滝)
- スカフタフェトル国立公園
- ブラックサンドビーチ
- ヨークルスアゥルロゥン氷河湖
太字以外は行っておりませんので、気になるところあれば各自ガイドブックなどでご確認いただけますと幸いです。
プラスで、南海岸沿いは以下のスポットにも行きました。
- ソゥルヘイマヨークトル氷河
- Fjaðrárgljúfur(渓谷)
- Holtsós(干潟?浅瀬?)
1.ゲイシール間欠泉
お子様大喜びスポット、間欠泉。
あまり前のように「間欠泉」と書いていますが、
一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のこと
とのこと。自然の噴水です。ちがうか。
無論、熱湯なので近づきすぎると激ヤバです。
アイスランドにはいくつか間欠泉があるようですが、アクセスの良さや規模から、こちらのゲイシール間欠泉が人気の模様。
ゲイシール間欠泉のエリアには大小いくつもの間欠泉が密集しているのですが、その中でも一番大きな「グレート・ゲイシール」という間欠泉は、だいたい1日1,2回、60mくらいの高さまで、熱湯が吹き出るそうです。
たぶんグレイトなゲイシールが吹き出す瞬間は見れませんでしたが、写真に載せたくらいの(おそらく20mくらい)ものであれば、10-15分くらい待っていれば1回見られるかな、くらいの頻度で吹き出してました。
吹き出る前も、まるで地球が呼吸をしているように、ゴポゴポ音を立てています。だんだんその規模が大きくなると、一気に噴出。
周囲はすすきのような植物が茂っていたのですが、噴出した水がその植物に降ってきて、そこに光が注ぐと、キラキラと光って、とても美しいのです。
流れ出たお湯が、冷えて、凍って、薄い氷の板に。その上を人が歩くとすぐに破れてしまうのですが、その破片もキラキラと光っていてきれい。
こんな風景見たことなくて、自分の中で形容できる言葉がなくて、ずっと困ってしまう。
凍った表面の氷の下を通って流れていく水も見ることができます。(静止画だとわからないですね.....)
温泉なので、硫黄の匂いがします。が、この匂いには日本人慣れたものです。ところで、間欠泉、日本にもあるんですね。温泉大国ですもんね、日本。そりゃそうか。
ゲイシール間欠泉には、軽食や飲み物、お土産などが買えるゲストセンターがあります。お手洗いもあります。
ここで売られていたラムのスープが食べたかったけれど、蓋を開けたら残量マイナスだったので泣く泣く諦めます。
2.グトルフォス
ゲイシール間欠泉のエリアからほど近く、非常に壮大な滝、「グトルフォス」があります。
デカすぎて広角で撮らないと無理。無いよ、んなもん。
というときは、iPhoneのパノラマで撮りましょう。わたしは気づくの遅くて写真がありません。
こちらにもゲストセンターがあります。なんだか格好いい建物。
アイスランドには木材をふんだんに使った、シンプルで、それでもフィンランドなどの明るくてやさしいものとはまた違った、すこし無骨で格好いい建物が多かった気がします。
え〜レンズ汚ねー。
このゲストセンター脇の小道を通って、滝まで。
いちいちカッコいい。こんなにもきれいに整備してくれているのに、グトルフォスもゲイシールも駐車代すら徴収しない...してくれ...
全く上手に撮影できていないのですが、グトルフォスのアイデンティティは、「2段になっていること」だそう。
グトルフォスの滝は2段になった岩肌をダイナミックに流れ落ちる滝です。1段目の滝の高さは11メートル、2段目の滝の高さは21メートルあります。滝の両側にそびえたつ峡谷の壁は高さ70メートル程あり、グトルフォスギューフル峡谷へと繋がっています。この峡谷は氷河の爆発によって形成されたと言われています。
出典:https://guidetoiceland.is/ja/travel-iceland/drive/gullfoss
もはや規模が大きすぎて、正直滝なのか川なのか何なのかわからなくなってきますが、渓谷を流れ落ちていく水量に圧倒されます。
冬場は、この飛沫が凍って危険なので、ここまで滝には近づけないそう。
たしかに飛沫はものすごく、軽い小雨状態だったので大切なカメラをお持ちの方は何かしらのプロテクターなどがあると安心です。
無論足場はしっかりとはしていないので、傘はさせません。どうしても水に濡れたくないかたは、ポンチョなどがあると良いかも。
3.シンクヴェトリル国立公園
残念ながら行ってませんが、地球の割れ目「ギャウ」が見られる貴重な文化遺産です。レイキャヴィクから50km程度と、日帰りでも十分に行けるエリア。
地球というのはいくつかの大きなプレートに別れているということを小学校か、中学校に習った記憶がうっすらあるかと思いますが、そのプレートの「北アメリカプレート」と我らが「ユーラシアプレート」の境界が、ここアイスランドにあるとのこと。それが、シンクヴェトリル国立公園にある「ギャウ」です。
画像:http://www.worldtrip-for-diving.com/entry/Iceland.silfra
プレートの境界って、こんなにも普通に「崖と崖」って感じで見られるんですね。全部海底にあると何故か思い込んでいたこの悲しさよ。
なんともこちらの裂け目は年に数センチずつ広がっているらしいです。何故かおまたが痛くなってきた気がする...(???)
アイスランドではこの裂け目は年に数センチづつ広がっているそうですが、海岸線も浸食により少しづつ減っていくので結果として国土が拡大することはないらしいです。日本も大陸プレートの境目にありますが、日本ではプレートがぶつかり合うアイスランドとは真逆の現象です。そのためどちらの国も地震頻発国なのですが、プレートの広がるアイスランドではその規模は小さく、日本では大規模になるようです。アイスランドでも稀に地震が発生しますが、人口密度が低いこともあり大きな被害が出ることは非常に稀です。
裂け目部分はダイビングができるそうで、その透明度の高さが非常に人気とのこと。綺麗すぎて飲まれそう。ダイビング好きなかたはぜひ。
4.セリャラントスフォス(滝)
アイスランドにはとにかくたくさんの滝があるのですが、南海岸沿いでも人気の滝のひとつが、こちらのセリャラントスフォス。
「フォス」がアイスランド語で「滝」です。
この滝の見どころは、滝の裏側に回れること。
(写真のわかりづらさ、天下一品...)
こちらも冬季は凍結で滑って危ないので、裏側には回れないのでは...と思いますが、正直管理している人がいないので、実態は不明です。凍っていなくても危ないので、健全なアラサーのみなさんはやめておきましょう...身のため....
滝、ものすごいのですが、グトルフォスとセリャラントスフォスあたりを回ったところで「滝以外がみたいな」という欲求が明確に露呈してきたので、滝めぐりはこのあたりで締めました。
日本で「滝」といえば、昔はよく心霊写真が撮れてしまうとテレビ番組でも特集されていましたが、アイスランドの滝はどうなのでしょうか。壮大な大地に圧倒されて霊も萎縮しそう。しらんけど。
5.スコゥガフォス(滝)
セリャラントスフォスで滝締めしたので行っておりませんが、こちらのスコゥガフォスも人気の瀑です。位置はセリャラントスフォスよりレイキャヴィク寄り。
画像:http://icelandic-memo.com/spot/skogafoss
アイスランドで最も大きな滝のひとつ(?)、スコゥガフォス。このサイズの滝が複数あるんですかね。というのは置いておいて、この大きさが故に晴れた日は虹が、そして日頃の行いがより良ければ二重の虹が見られる滝として人気のようです。
また、崖の上に昇って、上から滝を眺めることができるのも、この滝のセールスポイント。ダムは見れても滝はなかなか上から見ることができないものだというイメージがあるので、色々と日本で疲れてすべてを見下したくなったわたしのようなアラサーにおすすめです。
6.スカフタフェットル国立公園
こちらも行っておりませんが、「スバルティフォス」という、ちょっと他の滝とはビジュアルが異なる映え滝や、ある国立公園とのこと。
また、ヴァトナヨークトルというアイスランドに行く予定のある方であれば、一度は目にしたのでは?というような氷河もスカフタフェットル国立公園内にあります。
画像:https://tabicoffret.com/article/2535/
ヤーーー、これは行ってみたかった。おそらく個人で行くのは無理なので色々と真剣な気持ちでの訪問が必要だと思いますが、ミーハーな心が止まらない。寒そう。
この氷の洞窟に入れるのは11月〜3月までとのことなので、お目当ての場合はご注意を。
そして、こちらがスバルティフォス。
画像:https://theworldtravelguy.com/svartifoss-waterfall-hike-in-south-iceland-info-directions/
パイプオルガンかよ.......「柱状節理が発達した玄武岩質」でできているそうです。
ちょ、ちょっと、地学履ってたひとー?よくわかんないんだけどー?
深成岩と火山岩みたいなやつですね、玄武岩質は火山岩だった気がするので、きっと火山から出てきたマグマが固まるとこういう形になるのでしょう。
無理やりゴロあわせで覚えてた鉱物がこんなところで役に立つだなんて...というかよく覚えてたな....
たぶん見どころが詰まった国立公園なのでしょう.....いきたい。
7.ブラックサンドビーチ
前項でも書いた「柱状節理が発達した玄武岩質」ですが、この形状のものは、スバルティフォスのほかでも、レイニスドランガルというスポットでも見られるそう。
画像:https://www.reykjavikcars.com/post/reynisdrangar-iceland
目の前には海。
こちらが、ブラックサンドビーチです。
スバルティフォスと同じく、「柱状節理が発達した玄武岩質」でできた岩が特徴的。また、「ブラックサンドビーチ」の名の通り、一面に黒い石が広がっているらしいです。
綺麗な景色とは裏腹に「力強い波が来て、一瞬で引き込まれてしまう、という事故も度々起こってるさかい、注意ながら見るんやで、と宿泊したコテージのおじちゃんにかなり真剣目のトーンで注意してもらったので、ぜひお気をつけて。
実際になくなった観光客の方もいるとのことで、おじちゃんとの約束、、守ってくれよな。(どこがブラックサンドビーチかわからなかったが故に、行ってねえな...)
8.ヨークルスアゥルロゥン氷河湖
アイスランド最大の湖。
スカフタフェットル国立公園内にある、ヴァトナヨークトル氷河から分裂した、ブレイザメルクルヨークトル氷河という氷河の先端にある湖だそうで、氷河の氷が大西洋に流れていく姿を見ることができます。
奥に広がっているのが氷河、そしてその氷河から溶け出してきた氷が手前のガリガリ君(ソーダ味)みたいな色の塊。うまそう。
ここでは、スノーモービル?などに乗るアクティビティも行っているそうですが、のんびり眺めるのが吾輩には合っております。
分かりづらいですが、この右側の白くなっている部分がすべて氷河です。リングロード(アイスランドを1周するメイン環状線的な道路)を走ると、こんな風景もザクザク見ることができます。
アイスランド、小さいのは島だけです。ほんと、全ての規模がデカくて、デカすぎてだいたい4:3の枠に収まらない。
消失点が見えるまっすぐのびた道もまた格好いい。
道路を挟んだ反対側には、海が広がっていて、湖からどんどんと氷の塊が海へ流れていきます。
こちらもブラックサンドビーチ同様、砂浜の色は黒。
こちらは、氷の塊がキラキラと光っていることからか、「ダイヤモンドビーチ」と呼ばれています。ビーチ感はないけれど。
この巨大な氷たちも、いざ大海原へ。一方通行だろうけど、どんな旅になるんだろう。
そんなことをぼーっと考えていたら、あっという間に日が暮れちまうのが、北欧です。
9.ソゥルヘイマヨークトル氷河
氷河続きまして、こちらもリングロードを走っているときに見つけた氷河。
直接道に面してはいない+10分ほど未舗装のでっこぼこ道を走っていかなければならないので、この旅唯一マニュアルの4WD を借りてよかったと感じた瞬間でした。
いや、借りてもらったのも運転してくれたのも友人様様なんだが...マジ感謝
それでも、行きにくいがゆえのものすごい光景。
目の前に氷河が広がります。この白い部分が全部氷。9月に行ったのでこれでも恐らく溶けている状態です。同じ地球上にいるとは到底思えないような壮大さに圧倒されます。
レイキャヴィクから一番ちかい氷河とのことですが、道路の状態的にも「気軽に行ける...」という感じでもないので、ドラテクへの自信と機会があればぜひ。
10.Fjaðrárgljúfur
レイキャビクへの帰路、友人がその場で「アイスランド 足りてる?」と、調べてくれた渓谷。もはや読み方はさっぱりわかりません。フャスラリュジュファ〜?ファ〜???
シンクヴェトリル国立公園に行けなかったので、この渓谷にいけてよかった...
見て...なんぞこれ....
こちらも当たり前に無料観光スポットなので、人員の配置はありません。崖ギリギリまで行こうと思えば行けるので、帰りは飛行機ではなく大地へ還ったかたもそこそこいるそうです。
たしかにギリギリまで行った瞬間に崩れたり突風が吹いたりすることもあると思うので、賢明なアラサー民は節度を守った渓谷観光をしてください。おやくそくです。
上のほうに3つぐらいある黒い点が人です。
あたり一面に広がっているのは、アイスランドモス。
モスと言っても、厳密に言うと苔ではないそうですが、わたしは苔の専門家でも植物に詳しいわけではないので、余計なことは書かないに限ります。
大切に保護される対象のもので、一度荒らしてしまうと回復するのに数十年、数百年とかかってしまうそうです。また、アイスランドは火山の影響や、たくさん放飼にされている羊たちが芽を詰んでしまう(諸説あります)ことから、苔以外の高い樹木が育たないとのこと。
羊は苔を食べないのかしら...なんて思ってしまうのはヤボなんでしょう。
それにしても、こんなにも雄大な景色ばかり見ていて「飽きる」なんてことはないのかしら...と思っていましたが、全然飽きないし、ずっといたい。住むとなったらやっぱり文明を捨てきれないのだろうけど、旅行で来ている分には一生居たいです。
訪れる大抵のところで同じように思うのですが、これはおそらく旅行マジックなのでしょう。
11.Holtsós
なんて読むかわからんシリーズ。ホルトソス(仮)
こちらは本当に何も知らないまま、運転を続けていたら、突然視界が開けて、言葉が合っているか自信はありませんが、鏡面反射がとっても美しい場所に出ました。
ちょうど陽が落ちていく瞬間。やわらかなブルーと力強いオレンジの対比が本当に美しくて、運転は大変なのにあたりが暗くなるまで、物思いに耽っておりました。
氷河や滝や、大地。こんな大自然を目の前にすると使い古されまくった言葉ですが「自分一人の力なんかじゃどうにもならないな...」と改めて感じます。
ちょっとしたすれ違いや、苛立ちや、誰のなんのためにやっているかわからない仕事もどうでもよく............なりますが、そんなことは言ってらんねえ。
そんなことにも立ち向かっていかなければ、この素敵な景色に出会うこともできないので、わたしたちは理不尽と闘っていくのです!
というわけで
....アイスランドはわたしが持っていた薄いガイドブックには乗り切らない景勝地が数知れずあるのだな...と改めて感じたホルトソス(仮)。
道路に面していなくても、片脇に車が停まっていたら「ここは!?」と思って間違い無いです。1台だともしかしたら尿意系の催しかもしれませんが、2台もあれば、おそらく誰かの心を奪うような魅力ある場所です。
この記事を書きはじめたのはいつかもう思い出せないくらいに時が経ってしまいました。この間にもコメントをくださった方々...本当にありがとうございます。。
コメントをいただくたびに「書かねば!」と思い、数秒後には「眠い!」というお始末です。お粗末。
現在は2023年5月。コロナの期間を挟み色々と状況は変化しているかと思いますので、最新情報はぜひお調べの上ご旅行あそばせ。
もう色々と思い出せなくなってきているので、北欧篇を続けるか否かの判断を迫られています己に。
お次にお目にかかるのが、どのような国のことを書いているか....わかりませんが、お時間あればぜひ。