【2023 台湾-オーストラリア①】出発準備 篇
みなさま
お世話になっております。
北欧の記事が途中となっておりますが、何年も経過してしまいあの頃「めちゃくちゃおすすめ」だったお店たちが存続しているか謎であるため、一度北欧は温めることとし最新の旅行記を執筆する次第です。
さて、コロナの期間中、海外への扉を固く閉ざされた私たち。
記事を投稿する気力も失せという言い訳を続けていた折、奇特なかたより「楽しみにしているので更新頑張ってください!」と大変あたたかいコメントをいただきましたが、旅行に出ないと必然的に執筆意欲も全く上がらないという知見を得ました。
というわけで、何を血迷ったか齢33(当時)にて早くも人生3回目の転職活動を完了させ有給消化と銘打って台湾とオーストラリアへの旅行を企てましたので、今回はそちらの内容から再スタートを切りたいと存じます。
全14泊15日(うち機内泊1日)というわたしにしてはハイパーロングな旅程です。
どうぞお付き合いいただければ幸いです。
もくじ
なぜ台湾とオーストラリアなのか
コロナ禍中、陸でためたマイルがなかなか良い調子かつ、そろそろ使ってあげないと失効...という感じでした。
しかし、ロシアはあんな感じでヨーロッパ方面は怪しいし、アメリカ方面も物価の上昇がえげつなく、アジア人に対するアレが結構アレだと聞きます。
キューバやメキシコなどの南アメリカにも大変な興味がありましたが、久方ぶりの海外旅行で平和ボケしているわたしは、本格的に荷物は盗られそうなので、まずは少しは勝手のわかっている台湾、そして、気になってはいたけれど、なかなか「コレをしにいく!」というメイントピックが決められず手の出ていなかったオーストラリアへ行くことにしました。
台湾
もう3度目、まだ3度目の台湾。お恥ずかしながらまだ台北にしか行ったことがなく、今回初の台北脱出を謀ります。
とは言っても台中止まり。基隆や台南といったエリアにも大変興味がありますが、今回は「初台湾...!」の同行者がおり、まずは台北を堪能していただきたく存じ、台中のみです。
私ごとで恐縮ですが、初めて台湾に行ったのは、恐ろしいことに2014...エッ...
そのころは1NTD=3.5円でしたが、徐々に円安が進み、今回2023年5月時点では4.58円でした。ヒョエー。
すべてが「正気か」という価格で、朝から晩まで小籠包を食べつくし、マッサージも行き放題なんて時代は終焉を迎えています。
とはいえ、屋台グルメやローカルフードはまだまだお手頃で、一つ一つのポーションが少なめな台湾での食事は「いろんなものを少しずつ」食べたいわがままな我々アラサーにとって最高です。
結果として、3泊4日、2人で2.5万円(※現地利用分、台北⇆台中移動費、宿泊料金を覗く)程度でかなり楽しい旅行ができたことを先にお伝えしておきます。
オーストラリア
正直「カンガルー・コアラ・エアーズロック・オペラハウス...Aesopとかjurliqueとか、たしかオーガニックの先進国だったっけ...あとは、みんながワーホリで行く国...」くらいの知識しかなく(今思えば十分かつ合ってる)、渡航の決め手に欠けていたオーストラリア。
物価が異常に高いと聞くし、留学やワーホリに行った友達もエキサイトに「Australia!?まじチョベリグで最高YO!」なんて勧めてくる感じでもなかったので完全にスルーしていました。
が
もう行きたい。軽々しく行けないけれど、最高の生活が詰まっている国でした。自然がたくさんあって、人々は優しくクリエイティブで、ご飯はもちろん美味しく、夜は寝て、朝起きてて最高。物価もうまく生きれば正直そこまで高く無いんじゃない(錯乱)?という感じ。日本が安すぎるという感覚すら湧いてきます。
今回はメルボルンとシドニーという都市部をめぐる旅でしたが、いずれエアーズロックにも行きたいし、今回オーストラリアは晩秋だったので今度は初夏とかに行きたい。
たしかにこれといった見どころはあまり無いかもしれないけれど、人間が生きるべき国ってこんな感じなんだろうな...と、うまく表現できている気が全くしませんが、そういう感じです。
そういえば、オーストラリア出身のアーティストといえば、Hiatus KaiyoteやらTame Impala、SIAにマイナーどころですが個人的に好きなFlight Facilities、守備から漏れ漏れですが、GotyeやAC/DC...なつかしのJet...鳴呼、青春の微風Panic! at the disco....などなど、なかなか個性的で強いメンツが揃っています。
日本からめちゃくちゃ遠いわけでもないし、時差も2時間とロスがあまりありません。
ビール好き(ただし高い)なところも最高です。
頼むオーストラリアで職をくれ。英語は頑張れ。
旅程
例の如く金は無いが、とにかく時間だけはあったので、体力の心配はありましたがLCCであるSchootを利用、台北桃園→シンガポールチャンギ→メルボルンと、無駄にシンガポールを経由するルートです。
おそらく皆さんにはまるでタメになりませんが、日本からの場合「成田→シンガポール→メルボルン」などの旅程もあるようですので、我と同じく悲しき「金はないが時間はある」と言った方々はぜひ探してみてください。
ただし、そこまで値段も変わらずJETSTARで「成田→ケアンズ/ゴールドコースト→メルボルン(シドニー)」などのフライトもあるようです。絶対にそっちの方が時間の節約になる気がするので、ぜひご検討ください。
帰国時登場したシドニー→羽田直航便のJAL(マイル大放出)は言わずもがな最高でした。
台湾とオーストラリアにいくまでに準備したこと
航空券
先述の通り、
【往路】成田→台湾(中3泊4日)→シンガポール経由→オーストラリア(メルボルン)
【復路】オーストラリア(シドニー)→羽田
の航空券を取りました。
往路は、わたしの大好きなskyscannerではなく、skyticketでの購入が最安値だったので、skyticketでシンガポールのLCC「Scoot」のチケットです。
往路は航空券だけだと全ての行程で、52,850円(やっぱり安い)、税金や手数料で5,000円くらい取られ、預け荷物は、2行程(①成田-台湾、②台湾-シンガポール-メルボルン)で10,000円がかかり、カード決済に1,800円、座席指定料金などで結局一人75,000円くらいでした。
ちなみに、復路マイルで利用したJAL便も燃油サーチャージと税金で47,970円かかっております。スクート、ほぼ燃油代やないか。ダンケダンケ。
ビザ
台湾は必要ありませんが、
オーストラリア入国は「ETAS」という渡航申請が必要です。
これだけは絶対に忘れないようにしてください。(入国72時間前まで)
日本のパスポートを持っていると忘れがちですが、ビザではないが入国に申請が必要な国が増えているなあという印象です。
ちなみに、今回シンガポールにて若干の乗り継ぎ時間があったので、一度シンガポールへ入国しました。その際にも申請(詳細はこちら)が必要だったとのことで、事前に行っておけばスムーズに入国することができます。
知らずに訪問してしまったが故、現地で申請(入国審査ゲートの手前にタブレットがあり、そちらで記入→入力したメールアドレスに即時完了のメールが届くので、無事完了すれば自動化ゲートにてパスポートをかざすだけで入国できます。)が必要でした。
それにしてもコロナ禍中に空港の出入国がかなり自動化されていました。
パスポートのスタンプを集めるのも旅の一つの楽しみでもありましたが、入手がかなり困難になっているので、少し悲しくもあります。
からっぽの査証ページをどうしてくれよう。
Wi-Fi
以前台湾にいった際、KKdayというサイト経由でWi-Fiを借りると日本で借りるのが本当にアホらしく感じるほど安かったので、今回も【台湾(kkday)、オーストラリアの別々で借りるプラン】 VS 【海外周遊(台湾・オーストラリア)プラン】で価格を比較したところ、前者に価格優位性がありました。
現地空港で受け取る、という一手間かつ、台湾渡航中は、借りているオーストラリアWi-Fiを無駄にする期間はありますがそれでも別々で借りたほうが安い驚異。
台湾だけ行くかたも「3泊4日で1,000円ちょい」という価格破壊もいいところ...みたいな価格なので、こちらより一手間どうぞ。
オーストラリアも同じようなプランがあれば...と思いましたが、見当たらず、結局Grobal Wi-Fiという国内で借りられるプランで予約しました。
桃園空港→台北市への切符
こちらもKKdayで見つけたので購入しました。
通常160NTD購入する電車運賃を619円で購入することができるとのこと。
4.5円で計算すると720円ということで差額は100円程度、
往復分を考慮して200円のディスカウントです。
個人的には、手間を鑑みるとそんなに安く無い気がするので省略しても良いと思います。KKdayのサイトで決済しますが、そのまま使用できるわけではなく、乗車するためのトークンを手に入れる必要があります。
引き換え場所は、空港から地下鉄駅へ向かう途中にあるので分かりやすいですが、バウチャーを見せたりパスポートを見せたりと、ちょっと面倒です。
とはいえ、口コミを見ると「自動券売機よりもスムーズに購入することができました!」などと高評価なので、たしかに券売機が苦手な人からしたら対人なので良いということもあるのかも。
また、西門あたりに宿泊する人は、パイナップルケーキか太陽餅と引き換えできるクーポンをもらえるので、それが欲しければ。ただし、そんなに人気店でもなさそうなので、正直スルーしてもいい気がしてなりません。
台北→台中への新幹線
2人で行く場合、台中を到着とする新幹線切符の1枚が無料になるというキャンペーン。(残念ながら2023/5/31まで。紹介すんなよな。ごめんなさい。またやってくれ。)
片道2,500円くらいするので、かなりお得でした。
ただし、事前に台鉄のHPで列車の予約、乗車30分前までに紙のきっぷに窓口で引き換えが必要かつ、その際全員分のパスポートも必要です。
ちなみに、台中は新幹線の駅が中心部から結構離れています。例えるならば、新大阪みたいなイメージですが、新大阪よりアクセスが悪いです。
また、新幹線でなくても特急で台北⇄台中は移動が可能です。新幹線を利用し、台中最寄りの新幹線駅から台中中心部までの向かうまでの鈍行に乗ると、特急利用の場合とあまり所要時間が変わらない...という少し悲しい現実が待ち受けているっぽいので、乗り換えが面倒であれば、特急のほうが良いかもしれません。
ただし、台湾の特急、かなり人気が高いようで(新幹線よりかなりお値打ち)、現地の土日ともなると1週間前にはもう満席...というのも珍しくないようです。
「んなアホな」と思っていたわたしも、台中→台北の移動が土曜にあたったため、調べてみると「満席」との文字。同日は母の日にあたり、カーネーションを一輪持った台湾人を多く見かけることがあったので、もしかするとそのための帰省などで混み合っていた可能性もなきにしもあらず。
みんなやさしい。
メルボルン→シドニーへの移動
オーストラリア国内の移動は飛行機での移動が一般的ですが、一度「東京→出雲市」を夜行で走る寝台列車「サンライズ出雲」に乗ってから、夜行列車の魅力に取り憑かれ(と言ってもまだ1度しか乗ったことがありませんが)、いつか海外の夜行列車に乗車してみたいと思っておりました。
運良くメルボルン→シドニーの夜行列車を見つけ、しかも(航空券の方が安いが)そこまで値の張るものでもなかったため、コンパートメントの席を予約。
一等や二等の席であればネット予約が可能でしたが、なぜかコンパートメントのみ電話予約しか受け付けておらず、国際電話でのやりとりが必要でした。
英語の得意な神に依頼し、無事チケットをゲット...Thanks god its a beautiful day...
かなりハードルの高い予約でしたが、結果として最高の体験だったので、勇気と英語力がある、もしくは英語の得意な知人がいる電車好きなかたは是非.....
ちなみにシドニーの知人曰く「メルボルンへの移動に電車なんて乗らない」とのこと。
まあ普通はそうです。とはいえ、電車が空いているわけではなく、コンパートメントは満室、座席もほぼ埋まっていたので、途中駅での下車や乗降もありましたが、そこそこ需要はありそうです。
ちなみに1,2等はすべて「座席」で、猛者でもない限り体力消耗が激しそうです。やめとけ。
宿
台湾・オーストラリアとなんちゅうまとめかたするんじゃ、という感じですが、以下を予約しました。
詳細は別途記載しますが、軽い感想は以下の通りです。
宿は財政状況もそうですが、いかに早めに予約をとることがコスパのよいホテルに泊まるキーになると思うので、なかなか大変ですが、キャンセル料は直前までかからないところも多くあるので、さっさと予約してしまうが吉です。
シドニー②以外は、2名1室、台湾→10,000円前後、オーストラリア→15,000円以下のところをチョイスしています。
【台湾】
台北①(台北駅近く):Hotel Relux 台北駅2番館
なぜか評価が高いので意味がわかりませんが、換気が最悪で湿度が5万%(当社比)を超える最悪の環境です。安い台北のホテルで窓がないのは珍しいことではなさそうですが、一生カビの匂いがする最悪のホテルで最悪でした。一刻も早く逃げ出したかった。
サービスは悪くありません。
台北駅周辺にHotel Reluxがたくさんありました。他の館はマシなのかも。
台北②(台北駅近く):N Hotelこちらは普通に綺麗でした。①と同じエリア・価格帯で探していらっしゃるのであれば、圧倒的にこちらをおすすめします。
台中は勝手がわからず台中駅近くのホテルを取りましたが、ちょっと離れたところに中心部があるようです。とはいえ、真夜中まで遊び呆けたい!などなければ、基本中心駅である台中駅行きのバスなどはじゃんじゃん出ているので、台中駅近くのホテルをとっても問題はなさそうです。
こちらのホテルはこじんまりとしていましたが、バルコニーもついていてなかなか女子好みな感じです。
駅が目の前に広がっていて面白いです。繁華街とは逆サイドなので、喧騒もなくゆっくりできました。
【オーストラリア】
メルボルン(Flagstaff駅周辺):Pegasus Apartment Hotel
メルボルンも土地勘がなかったため、中心部と呼ばれる「メルボルンCBD」からすこしだけ離れたエリア。ただし、メルボルンの街がコンパクトだったこと・Queen Victoria Marketからほど近く、フリートラムゾーン(なんとメルボルンは中心部のトラムが無料です)内にあったことから、そこまで不便な感じでもありません。
アパートメントタイプ(キッチン付き)の部屋を予約したので、冷蔵庫や電子レンジ、お皿やカトラリーが付いていて買ってきたお惣菜やパンを食べたりと便利でした。料理したいと思っていたけど全然しなかったぜ。(日本にいるときしないだからそりゃしないよな)
シドニー①:Central Studio Sydney Hotel
シドニー電車の中心駅、Centralは、やはり繁華街から少し離れた駅ですが、こちらも鉄道の中心駅ということで、メインのトラム駅も近いのでめちゃくちゃ不便を感じることはありませんでした。いわゆる繁華街から歩いて帰ってくることも大変ではなくQVB(=お買い物エリア)からは15分くらい、Circular Quay(=オペラハウスなどがあるウォーターフロントの観光エリア)からも30分もかからず帰ってくることができます。
ホテル的には、今回泊まった中で最も広かったです。ただしシャワーブースが完全に閉じられるタイプではなく、洗面・トイレブースがびっしゃびしゃになるタイプです。それ以外は問題なし。
ここはぜひ泊まってみたく、この旅で唯一奮発したホテル。最高の一言。
もともと、ご存知映画配給会社であるParamount Picturesのオフィスがあった場所をリノベーション してできたホテルとのこと。施設内にはお洒落なレストラン・カフェ・バーもあります。
とにかく良かったので、別途記事にいたします。
ACE Hotelもある、シドニーでもお洒落エリアに位置しており、坂道もありますが散歩も楽しいエリアです。
シドニー③:travelodge hotel sydney airport
翌朝のフライトが7:50発だったので、とにかく空港の近くに...と泊まったホテル。
とはいえ、空港からも最寄りの駅からもアクセスが良いというわけではなく(なぜ泊まった?)正直ホテルからチャーターバスで10分はかかる(10ドル/人)し、シドニーは中心部から空港まで電車で20分程度と非常にアクセスが良いので、中心部に泊まってもよかったな...という印象です。
事前に支払いを済ませていたのにもかかわらず、二重請求されそうになったりとあまり良い思い出はないので、おすすめしません。
持ち物
これといって普段と変わりないものばかりですが、
毎度お馴染みガイドブックは、今回ほぼ役に立ちませんでした。
というのも、
- 現在発行されているガイドブックがコロナ以前に書かれたもので内容改変が非常に多かった
↓購入したのはこちら
- オーストラリアは広すぎて1冊でカバーしようものなら大変分厚い地球の歩き方を見るしかない(もしくは街ごとのガイドブックを買うべき)
- 台北は旅行先としてかなりメジャーになっていて、人のブログや雑誌の特集を見た方が旬
- 今回はこちらも少し前になりますが、POPEYEの台湾特集、非常に読んでいても楽しかったです
- 今回はこちらも少し前になりますが、POPEYEの台湾特集、非常に読んでいても楽しかったです
例の如く、パッキングは以下の感じです。
今回初めて持っていって良かったな!と思ったのはこちら
食べきれなかったお菓子などの封をするのに便利でございました。
今回台湾は夏、オーストラリア(特にメルボルンは冬)は晩秋ということで、荷物がかなり多くなってしまいました。そんなときに、帰りのJAL、23kgの荷物を2つ預けることができて大変ありが滝廉太郎.........
やはり帰国便はLCCではない方が良いですね(もちろん行きもです)。
さてはて、14泊ともなると準備も相当気合が必要でしたが、なんとかやりきり、次回出発します。