荷物は盗られる

入念に準備しても盗られるものは盗られる

【2016 ポルトガル ⑦】ポルトガルの傘まつり

2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第7弾です。

前回までのリンクまとめはこちらの記事をご参照ください。

 

もくじ

 

Umbrella Sky Projectへいこう

今回ポルトガルにやってきた一番の目的である、「Umbrella Sky Project」。

日本では、そのカラフルな光景ばかりに焦点があてられていますが、このイベント、「Ágitagueda Art Festival」というお祭りの一環で行われているものだそうです。アートフェスティバル。主に7月にこのフェスティバルのプログラムが行われるらしいのですが(ライブとか)、例の傘に関しては、「せっかく設置したし、9月までは残しとこか」という感じでのんびり開催されています。

 

出発前からネットでも散々探したのですが、地球の歩き方含め詳しい開催期間が「7月から9月まで」としか書かれておらず、9月最終週に赴くもうりは『傘、撤収されてたらどないしよ』と心配でたまりませんでした。が、大丈夫だったので、皆さんも安心して傘見てきてください。9月末まではもうりが保証します。

 

出発前、リスボンのホステルのひとに「AguedaのUmbrella Sky Projectに行きたいのだけど、知ってる?もう今、9月末だから、まだやっているか不安で、、」と話しかけたら、「Umbrella Sky Project???なんじゃらほい??」と返ってきたので、現地ではその程度の認知度っぽいです。エー!?!?オカシイナー!?!?

 

リスボンからアゲダまで

リスボンからUmbrella Sky Projectの会場があるAguedaまでは、電車で行きます。乗り換え時間含め、だいたい3時間半くらい。中心街からは、地下鉄Baixa-Ciado(バイシャ=シアード駅)より、ブルーラインに乗車。Santa Apolóniaにて下車し、高速鉄道に乗り換えます。

わたしは【リスボン→アゲダ→ポルト(1泊)→リスボン】という旅の行程を組んでいたので、大きなスーツケースはリスボンのホステルで預かってもらい、身軽に小旅行を楽しむことができましたが、電車にはスーツケース置き場もあります。

電車は1等2等ともに指定席。椅子は固定式なので、進行方向逆向きになる可能性も大いにあります。無料Wi-Fiが飛んでいますが、不安定この上ないので、期待はしないでおいてください。

 

ざっとAguedaまでのスケジュールをどうぞ。

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めちゃかんたんです。チケットも、当日駅に行けば買えますが、心配な人は、事前にポルトガル国鉄のホームページからでも買えます。https://www.cp.pt/passageiros/en/

一日に結構な便数があるので、余裕のよっちゃん的なアレです。

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Santa Apolónia駅は始発駅なので、停車中の電車に乗り込みのんびり。駅には簡単な売店があるので、列車の旅のお供もここでも入手できます。

 

経由地 Aveiro

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さて、2時間ほど電車に揺られて、到着したのが、経由地であるAveiro(アヴェイロ)。Aguedaに向かう電車まで1時間程あったので、町をぶらぶらしてきました。

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ポルトガルヴェニス、と呼ばれることもあるらしく、ゴンドラが観光客を乗せて運河をのんびりと漂っております。ほんっっとーーーにのどかな町です。「え?地元のひと、どこにいるの?」ってくらいにひととすれ違わなかったし、生息しているのでしょうか?新しめのマンションとかは良く見かけました。

 

Aveiro駅に戻り、Agueda行きの電車に乗り込みます。「え?これマジで言ってんの?」みたいな2両編成のド・ローカル列車です。あんまりに乗車客が少なかったので心配になりましたが「これってアゲダ行きます?」って聞いたら「行くよ」って言ってくれたので、行きます。「この電車、、マジで?」って思ったら、多分それで合っています。ご安心を。

 

アゲダから会場まで

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ローカル電車に揺られること30分。ついにUmbrella Sky Projectの会場があるAgueda駅に到着しました。誰もいねえ!無人駅だ!素敵だゾ!

しかし困りました。まさかの無人駅。共に下車した勇士たちも気づいたときには解散しており、わたしはもうどちらへ行けばいいのか分からない、、という状態。

藁をも縋る思いで、地球の歩き方を開けば「Agueda駅より徒歩約10分」という、あまりにも雑なinformationのみの掲載。悪いのは調べておかなかったわたしです。反省。地球の歩き方は悪くない。ガイドブックとは。

 

何となく「こっちかな」というノリだけで行ったら合ってたので、無事到着しましたが、ぜひ皆様はそのような動物的直感だけでなく、既にある情報をもとに、無事観光されたし。このへんです。 

 

Umbrella Sky Project

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つ、

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つ、ついたーーー!無事到着しました。

この会場も「え?メイン会場は他にあるのかな?」と思われるレベルには閑散としています。人どこにおるん。

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のんびり静かでしたが、ほんと素敵。

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通りによって、設置されている傘の種類が違います。

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こちらの通りは、色とりどりのペンキで色づけされた透明のビニール傘が飾られています。

【夏の強い日差しを緩和するため】という当初の目的は完全に忘れ去られておりますが、それもまたポルトガル。いいよいいよ。その適当な感じが愛しい。

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この傘で彩られている道は、地元の小さな商店街らしいのですが、ぜんぜん商売っ気がないんです。

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たまに開いているレストランや雑貨店などもあるのですが、せっかくこんな観光客の集まる7〜9月の舁き入れ時に、なんばしよっとね。もうりの中の商売人が「黙っとれへん」と心の中でざわめく。そんな彼とこの風景を眺めていました。不純。もうりは既に傘売りたいし、傘に関連した何かを普段より高値で売りつけたい。クッキーとかな。よくあるやつ。

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アートフェスティバルっぽいですね。人相のわるいおっさんたちも、傘の日陰を頼りに井戸端会議中です。

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「この一帯かな」と思って違う通りに出て、少し歩けば、また傘のある通りに出たりと、場所に関しては完全に一カ所に集中している訳ではなかったので、見落としているところもあるかもしれません。しかし、「ただ写真を撮りつつ歩く」という目的であれば、2時間も要らないくらいで回れてしまいます。写真も撮らず、ただ上を向いて「キレイやのー」言ってるだけならば、30分でも余るかも。それくらい、範囲は狭いです。

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ほかのブログを見ていても、「ほんっっと素敵!」とか、否定的な意見をまるで見ないので、書きづらいのですが「べつに見なくても大丈夫」だと思いました。もちろんカラフルで、元気がでるほど素敵だし、夏限定、っていうのものいい。この街並みに、色とりどりの傘や、傘が落とす影はとてもマッチしています。このプロジェクトが無ければ、Aguedaという町を知ることも無かったし、もちろん来ることもありません。「来ることができて、本当に良かったな」と思いますが、きっと、リスボンポルトの街がすき過ぎたのでしょう。わたしの中では、その街にこの景色が勝てなかったんです。

すべて、自分の目で見ないと分からないことですな。

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傘以外も素敵ですよ!

 

Aguedaの町

Aveiroに向かう電車までまだ時間があったので、にぎわうパブを見つけて入ってみました。

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リスボンで飲んでいなかった、二大政党の片割れ、Sagresです。「ポルトガルのビールで、何かおすすめありますか」と聞いたら、これが出てきました。黒ビールは苦手だったのですが、これ、めっちゃうまい。

おそらく地元のひとであろう老若男女で埋め尽くされたそのお店。昼からビールを飲みながら新聞を広げたり、近所のひとなのか、常連さんどうしで世間話をしていたり。東京にあれば行きつけにしたいほど、素敵でした。

 

アゲダからポルト

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帰りは、リスボンではなく、ポルトへ向かいます。ポルトへは、最速で1時間半。だいたい2時間くらいです。往復のチケットを買わなかったので、AguedaからAveiroまでは電車の車内で車掌さんから切符を買います。

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帰りの電車をAguedaの駅で待っていると、頭に花冠をつけた日本人女子3人組がいらっしゃいました。出たなリア獣。ポルトガルとは良いチョイスだが、花冠はよしてくれ。

 

Aveiroで電車を乗り換え、Portoを目指します。ポルトの市街地に一番近い駅は、「Porto-Sao Bento(サン ベント)」ですが、「Porto-Camphanha(カンパーニャ)」が電車の終着駅です。そこから近郊列車に乗り換え1駅、ポルトの街に到着です。

 

つづきます。