2017年7月、定例婦人旅行〜ロンドン・ベルギー編〜第11弾です。
皆様あけましておめでとうございます。
2020年のオリンピックが東京に決定し、クリステルの「お・も・て・な・し」に世間が沸いた2013年から早6年。信じられませんが2019年が来てしまいました。そら年だってとりますがな。
と、いうわけで、本年1発目、もうりの「お・も・て・な・し」は、ブリュッセルの食と酒について書くこのブログに換え、新年のご挨拶とさせていただき候。
長くなりそうなので、レストラン・カフェ・ビアカフェ/フライドポテト/スイーツ編の3編に分けて食についてアップしていきたいと存じます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
もくじ
ブリュッセルの食と酒
ブリュッセルは2泊3日の行程(なおかつ1日目は夕方から、3日目は午前には空港に向かわなくてはならなかったので実質は1泊2日以下)なので、何かを偉そうに語るまでもないのですが、やはり美食の国ベルギー、しかも我々は何を隠そうあの微食の国イギリスから入国しているわけですから、美味しさを感じるハードルが極限まで下がりきっており、何もかもおいしく感じるわけであります。
胃袋が文字通りはちきれるまで食べることに専念してまいりましたので、ご興味ある方はご一読ください。
レストラン
レストランに入ってしまうと、一定の量が出てきてしまうので、いろいろつまみ食いしたい気持ちを抑えなくてはなりませんが、抑えてでも行ってほしいところ、いくつかご紹介します。
Nüetnigenough
こちらは、地元の人からも愛されるベルギー料理のレストランです。料理はもちろんのこと、ベルギービールの品ぞろえもよく、とりあえずベルギーを味わいたいならここ行っておけば間違いない、ってかんじの食堂的なレストランです。
広々としているように見えますが、店内は結構こじんまりとしており、予約も受け付けていないため、結構な確率で待つことになります。待っているときも、狭いスペースではありますが、ドリンクのオーダーを取りにきてくれるので、飲みながら待つことができ、呑兵衛的には何の問題もない待ち時間です。
メニューは日本語で書いてくださっているこのかたのブログをぜひご一読ください。
ひゃー。今見ても素晴らしいラインナップ。わたしはビーフのほほ肉のシチュー(カルボナード)を食べましたが、たぶんメインプレートを選ぶと、付け合わせのポテトを選べます。うる覚えですが、フライ・マッシュポテトの二択。
ベルギー料理といえば、なんか牛を黒ビールで煮込んだやつ(カルボナード)とかムール貝を白ワインで蒸したやつが有名みたいです。ロンドンから2時間もかけずに来ることができるのに、もう全部美味しいです。
基本的にイモをたくさん食べるしビールも飲むので、なんとなくドイツとかあのへんの味に似てるイメージでしたが、そこにフレンチの要素も少々入っているかんじを受けました。現場からは以上です。
まったく関係ないのですが、先日飲み屋で偶然フランスからお越しのかたとお話する機会がありました。豚汁を食べていたところ、彼女がガン見してきたので「It is japanese famous winter soup.」と適当なことを申し上げたところ(夏も食べるし)、一気にフランス・日本両国のスープ談義になったのですが、「フランスのスープはヴィシソワーズが有名だよね」というと「ヴィシ、、?何それ」と、、。発音が悪い?いや、それを言ったら元も子もないのですが、そういうわけでもなく。
調べてみたら、ヴィシソワーズって、アメリカ人の料理人が作ったものらしいですね。「飲んだことはあるけど、あれはフランスの料理やないんやで」といわれてしまいました。ちなみに「french summer soup」はガスパチョ、「french winter soup」はポトフやブイヤベースで間違いないそうなので、次回からはこっちでいこうと思います。しきりにバジルがどうのこうの言っていたので、バジルをお忘れなく。とにかくアツい話が聞けたので、スープに対する並々ならぬ思いがあることだけは分かりました。
世の中には知らないことがまだまだたくさんありますな。
何の話やっちゅうねんな。
Nüetnigenough
Rue du Lombard 25, 1000 Bruxelles
月-金)17:00-22:30
土/日)12:00-22:30HP: http://www.nuetnigenough.be/ (英語のメニューあり)
Peck47
ベルギーといえばベルギーワッフル。なんて甘党のかたも多いと思いますが、こちらのカフェではベルギーワッフルを使ったエッグベネディクト的なものが食べられます。
サーモンの乗ったワッフル。映えてんね~!!Fu~!!ほかにもチーズが乗ったやつとか、ほうれん草が乗ったやつとか、いろいろあるみたいです。ランチやブランチにぴったりだと思いますが、小さな店内で、予約もおそらく不可なので、時間によっては結構並ぶことになるそうです。
でもそのぶんゆっくりのんびりできるので、興味あるかたはぜひのんびりしてください。季節によっては店の前の道路でも大丈夫っぽいです。
ブリュッセル、ベルギーの首都なのですが、けっこう小さな街でおそらく1日もあれば大体のものが見れたり、食べられたりすると思います。治安もいうことなしだと思うのですが、観光客以外の人口が少ないように感じ、なんだか閑散としたイメージです。もちろんたくさんの人がいるのですが、熱気がないというか、いい意味でのワチャワチャ感がないというか「首都」ぽさがあまりなく、逆に地方都市感があります。
ただ、NATOやEUもブリュッセルに本部を置くなど、ビジネス的にはとても重要な都市で、一流ホテルも多く存在しています。我々がブリュッセルを訪れた7月は、一般的にはバケーションの季節で、ビジネス客の利用が少ないため、多くの高級ホテルも大幅に価格を下げて空室を埋めようとしていた模様です。
そのため、7-9月のサマーバケーションの季節にブリュッセルを訪問する予定のかたは、けっこうびっくりするような価格で5つ星ホテルに滞在することもできるようなので、興味のある方は選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。
Peck47
Rue du Marché aux Poulets 47, 1000 Bruxelles
月-土)9:00-22:00
日)9:00-21:00
ビアカフェ
何度目か分かりませんが、何度でも申し上げます。イギリスで言う「パブ」、日本で言う「ビアバー」をこちらベルギーでは「ビアカフェ」と言うらしいです。
Au Bon Vieux Temps
こちらはとっても落ち着ける素敵ビアカフェ。「古き良き時代」というお店の名前そのものの店内です。1920年代からずっと営業しているらしく、古き良き店内です。こじんまりとしていますが、みんな長居する感じではないので、座れることが多いように思います。写真にもあるステンドグラスもとても素敵なので、アールデコ調のすきなかたにとてもおすすめです。
こちらではベルギービールの一種、さくらんぼのビール「MORT SUBITE」をいただきました。初めて飲んだのですが、なんだかちょっと苦いアセロラジュースの炭酸版というような感じ。夏の昼間から飲みたい。
比較的大きな通りに面して入り口があるのですが(分かりにくい)、細い小道の突き当たりにお店のドアがあります。こういうつくり、中二病精神が掻き立てられていいですよね。いくつになっても心は中二!
とにかくこちらは店内に入るまでのワクワク感、店内の雰囲気がとても気に入ったので、「ブリュッセルでどこか1箇所ゆっくりビールを飲みたいんだけど、オススメある?」と聞かれたらこちらを推したいとおもいます。
なんだかいい雰囲気度:★★★★★
ビールの種類が多い度:★★★☆☆
Au Bon Vieux Temps
Impasse Saint-Nicolas 8/4, 1000 Bruxelles
デリリウムカフェ
こちらは日本にも進出している、ブリュッセルでも一番有名なビアカフェらしいです。東京だとたしか赤坂とかにあった気がします。
赤坂はどうか忘れましたが、こちらのブリュッセルのお店では、約2,000種類のビールを置いているらしく、いや、そんなにどこに置くんだよ?って感じですが、まあ置いているって言ってるので仕方がない。そんなこんなでギネスにも登録されているらしいです。ほんまかいな。
日本のお店だと全くそんなこと感じていなかったのですが、こちらブリュッセルのデリリウムカフェ、めちゃめちゃチャラいです。何となくの肌感で申し上げるので間違っているかもしれませんが、若い男女の出会い場的な感じになっていました。音楽もガンガン大音量でかかっているので、クラブのような印象。
こちらでは、日本ではそうそう飲めないと思い、ランビックという自然発酵?のビール「OUD BEERSEL LAMBIC」を調子乗って頼んだところ、もう飲めたもんじゃなくて涙目ぽよ、の写真です。調子に乗りすぎていることが、ハーフじゃなくてパイントでオーダーしていることからも分かります。しかし、こちらのビール。完全に匂いからしても味からしてもラッパのマークのアレ。飲んだら逆にお腹こわしそう。これを楽しめるような高尚な人間ではまだなかったようです。
レジもかなり混み合っていて、店員さんも「あ、こいつずっと待ってるから優先してオーダー聞いてあげよう」なんて思う暇もないくらいひっきりなしにビールを注ぐことやお会計をすることに必死なので、オーダーするにも一苦労です。慣れたらどうってことないのでしょうが。。
店内はかなり広いのですが、人で溢れかえっているため(普通の平日ならそんなことないのかも)、席を見つけるのも結構骨が折れます。ただ、本当に広いので、レジから離れたところにいけば結構静かな穴蔵のようなスペースもあったりとなんだか珍しい感じのお店です。
とにかくいろんなビールを飲んでみたいひと、ブリュッセルの“今”を知りたいひと、熱気を感じたいひと、若いイケメン・美女を拝見したいひとは行くとかなりたのしいと思います。嫌いじゃないですよ、というかたぶん飲めるひとと行けば楽しいです。1人向きのお店ではありませんので、ボッチ旅でしっとり飲みたいひとにはおすすめしません。
全くけなしているわけでなく、ビール好きが2人以上集って、わいわいしたいときに行けばとても楽しいお店なので、そのようなかたにとてもオススメです。
チャラい度:★★★★★
広いけど席が見つからない度:★★★★☆
ビールの種類が多い度:★★★★★★★♾
Delirium Cafe
Impasse de la Fidélité 4, 1000 Bruxelles
月-土)10:00-28:00日)10:00-26:00
この記事によると「絶対行くべき」だし、「行かなくてもいいや」と言ってる人には「ちょっとまって!」 と申したいらしいので、弊ブログのような偏屈なものではなく、デリリウムカフェ魅力的に描く記事をご一読の上、ご検討ください。
Brussels beer project
こちらには足を運んでいないのですが、スーパーで「RED MY LIPS」というこの醸造所が作っているビールをジャケ買いしたところ、べらぼうに美味しかったのでご紹介します。
こちらは、木・金・土の限られた時間にしか行くことができないようです。しかもブリュッセルの中心部からは微妙な距離のところになるので、何かしらの交通機関を利用しないと徒歩では参拝が難しそうな予感です。妙な日本語訳の公式サイトがあるので、もしご興味あるかたは、以下ご参照ください。
Brussels Beer Project(Dansaert)
188, Antoine Dansaert street - 1000 Brussels
木-土)14:00-22:00
なんと新宿にこちらの支店があるそうなのでそちらに行きました。何周年記念だかで均一料金で時間内飲み放題、フライドポテト食べ放題というやべーイベントだったので普段のお店の真価がわかりませんが、RED MY LIPSはとにかく美味しいので、ぜひともお近くにお住まいのビアバカはお立ち寄りください。
このお店のストウブで炊いた海老とオレンジの炊き込みご飯みたいなやつが口に運ぶ度に白目を剥いてしまうくらい美味しかったので「ビール飲むのに米食うなんて邪道だろ!!」なんて思いを抱いていない方はぜひ。
Brussels Beer Project(新宿)
東京都渋谷区代々木2丁目20−16
月-金)17:00-24:00
土)15:00-24:00
日)15:00-22:00
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ロンドンに比べ、何もかも安く、べらぼうに旨いです。
ビールは好みがあり、ベルギーのビールは結構クセのあるものが多いイメージなので、ロンドンに軍配が上がる可能性もありますが、本当においしいベルギー。貝が苦手中の苦手なのでムール貝のワイン蒸しみたいなやつを食べていないのですが、どのガイドブックを見ても「必食!!」と書いてあるので、お好きな方はぜひ。
べらぼうに旨い上にべらぼうにカロリーが高そうなもので攻めてくるベルギー、たくさん歩いてたくさん食べて、たくさん楽しんでください。
つづきます。