【2016 ポルトガル ⑨】ポルト街歩き2
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第9弾です。
ポルトを歩こう
前回から歩いてばっかりじゃねーか!、ええそうです。すんません。歩きましょう。今回は、いくつか観光地、お店、レストランをピックアップし、ご紹介いたします。
ポルトガルの朝は遅いですが、靄のかかる朝の街並みもすきです。
【世界で3番目に美しい書店】Livraria Lello & Irmão
世界一美しい書店が気になるところではありますが、それはさておき、この書店。1906年に一度引越ししたものの、1869年創業と、長い歴史を持っているそうです。
ハリーポッターの著者であるJ・K・ローリングがホグワーツの世界観のモデルにした書店としても有名であるようで、ハリーポッターファンの中では、有名な場所みたいです。(J・K・ローリングはポルトで英語教師をしていたらしい。)
ホグワーツのあの制服にマントという衣装も、ポルトガルの大学生の制服がモチーフになっているようで、よっぽどポルトガルがすきだったんですね。わかる。
ハリーポッターといえば小学生の頃めちゃめちゃ流行ってあの分厚い本を買ってもらったけれど、カタカナの名前が覚えられないし、ウィンガーディアムだかレヴィオサーだかレヴィオーサーだか「もう何でもええやんけ、、」と思って一瞬で読むの辞めた苦い思い出しかありません。ルーモス、もうりにも光を。
振ったらペン先が出てくる杖型のボールペン持ってたな。しぬほど書きにくいやつ。
皆々様のブログ等を拝見しておりますところ、非常に混雑するとのこと。2階建ての店内はそんなに広くないので、ある程度人数が入った時点で、入場制限をかけるみたいです。朝は10時開店なのですが、ちょっと前から並んで入りました。
出た頃には、人数もすこし落ち着いていたので、朝イチ突撃は逆効果だった模様です。
この書店に入るには、まず3€のチケットを買わなければなりません。チケット売り場は別の場所にあるのですが、書店の前の道を挟んだところにものすごい行列があるので、すぐに分かると思います。書店から伸びる列は、入場待ちの列なので、まずはチケットを買ってください。
上の写真のピンクの紙が入場券なのですが、この券を会計時に見せると、3€分の金券になります。店内には、しおりだとか、トートバックだとか、そういった雑貨類もありますが、この金券は書籍にしか適用されません。
ポルトガルで一番人口密度が高い。
天井にはステンドグラス。
1階部分の天井の装飾も細かくて、素敵です。
外国人観光客のために、様々な言語の本が並んでいること以外は、普通のラインナップです。ハリーポッター関係の書籍だけは、入り口付近に大量に置かれています。
埃が溜まった感じとか、黄ばんだガラスが歴史を感じさせてくれます。それにしても撮影技術そしてセンスのなさ。遺憾に思います。
村上春樹コーナー。
素敵な場所なんですけどね。こういう場所って、地元の人に愛されてこそ素敵なのだと思ってしまうのです。日常に、歴史ある書店が溶け込んでいて、そこに価値があるんじゃないかなと。観光地として訪れる我々観光客がこうしてしまったので、何とも申しにくいですが、もし自分が日常使いしてるお気に入りの本屋さんが、こんな感じになっちゃったらイヤだな、、なんてまたひねくれた感情が横切るもうりでした。
Livraria Lello & Irmão(レロイ・イ・イルマオン)
住所;R. das Carmelitas 144, 4050-161 Porto
10時〜19時
A Vida Portuguesa
リスボン篇でもご紹介した雑貨屋さんのポルト支部です。Livraria Lello & Irmão、上の書店の隣の隣の隣の道はさんだとこ、くらいにあります。
キャラメル屋さんを改装してつくられたという店内。お店は2階にありますが、1階も広々とした雑貨店です。(1階のお店に大したものは売っていませんが、建物が素敵なので、見ていて楽しいです。)
感覚として、商品の種類はリスボン店のほうが多いように思いますが、広々として、自然光が射していて見やすいです。リスボンは狭くて暗い。
A Vida Portuguesa
住所;R. da Galeria de Paris 20, 4050-182 Porto
月〜土)10時〜20時 日)11時〜19時
このあたりをフラフラしていたら,蚤の市のような?フリーマーケットのような?ものが開催されていました。
手づくりのアクセサリーや、昔の食器やバッジなど、用途の分かるものから分からない物までごちゃっと売られていて、小規模ながら楽しかったです。
MAJESTIC CAFE
昔からあるカフェとか喫茶店、すきなんです。ポルトにも、1921年創業のここ、Majestic Cafeというカフェがあったので行ってみました。
昔ながらの社交場といった雰囲気が楽しいです。パリっぽい。
やっぱりこういう所に来ると「あ、わたしボッチ」とまざまざと感じますね。そんなときはアルコールの力を借りましょう。
また、ここMajestic CafeもJ・K・ローリングのお気に入りだったようで、このカフェで「ハリーポッターと賢者の石」を執筆していたようです。
こちらのお店では、「フランセジーニャ」という、ポルトガルのB級グルメを戴きました。老舗のお店ですが、カフェなのでこういうメニューもあります。
行ったのが夜だったので、メニューにフランセジーニャが載っていませんでしたが、「フランセジーニャありますか?」と言うと「もちろん!ここはポルトガルだよ!」と、別のメニューを持ってきてくれました。
ちなみにこのフランセジーニャ、ポルトガルでは軽食というカテゴリーなのですが、
【チーズ→パン→ハム→ソーセージ→ステーキ→ハム→パン】と、非常に肉肉しいレイヤーで構成され、その上、バターの効いたソースをたっぷりとつけて戴く、想像するだけでおそろしいカロリーでお送りしております。付け合わせに追い撃ちのカロリー、フライドポテトをどうぞ。いっぱい食べるきみがすき。
思っているほどくどくないし、というよりはめっちゃうまいので、肉がすきなひとは是非シェアしてどうぞ。ワインも合うけど、ビールも合うぞ。
ここのお店では、14€程しましたが、言ってしまえばファストフード的な位置づけなので、食堂のようなお店では、5€程で食べることもできるみたいです。コスパがえぐい。
Majestic Cafe
住所;Rua Santa Catarina 112, 4000-442 Porto 日曜定休
月〜土)9:30〜24時くらい
よく「一人旅だと、ごはんとか寂しくない?」と聞かれますが、事実日本より海外ってボッチ飯のハードルが高いです。わたしには。
ファストフードのお店でなければ、量も多いのにシェアするひとがいないから、同じ味を延々と食べ続ける必要があるし。お店の前に行って、なんとなく「ここなら大丈夫かな〜」と思って入るのですが、(入り口で「一人でも大丈夫ですか」って聞いて、「もっちろん(ニコォ!)」という店なら絶対大丈夫)こういう場所ではやっぱり本がめっちゃ役立ちます。本はともだち。慣れてしまえば、妄想という技を身につけることができます。ここまでくれば真のボッチです。なりたくないね。妄想最高。
ポルトからリスボンへ
短い時間ではありましたが、ポルト観光は終了。恒例となりました、おそらく誰の役にも立っていないアクセスをどうぞ。
乗る列車にもよりますが、だいたい3時間半くらいでリスボンに到着します。途中にはコインブラという観光地もあり、ぶらり途中下車したい気持ちでいっぱいでしたが、今回はぐっとこらえます。
Porto-Campanha
またしてもこの駅。地球の歩き方に「タコめしとタコの天ぷらがおいしいレストランがある」と書いてあったので、寄ってみることにしました。駅から歩いて5分程で到着するので、大きな荷物があっても大丈夫だと思います。
【ポルトガルのたこめし】Casa Aleixo
わたし、別にタコすきじゃないんですよね。なんなら小さい頃、「たこ焼きのたこ、要らねー」って思って、先に取り出して食べていたくらい。何なん、この歯ごたえ。食べるけど。未だにそんなスタンスですが、何となく惹かれたので行ってみました。
地球の歩き方にも載っており、日本人がたくさん来るみたいで、写真の左に写ってるおっちゃんが、「オイシイ?」とか日本語で聞いてくれます。誰に教えられたのか「カワイイ!」と言ってくれたので、「No...」と言ったら、「え、カワイイって意味、わかる?日本語で、、え、、あれ、、?もしかして違う、、?」と困惑させてしまったので、かわいいおっちゃんを困惑させないためにも、本当にカワイイ皆様もこの店で謙遜するのはやめましょう。
頼んだのは名物「たこめしとたこの天ぷらプレート」。ポルトガルの微発砲ワイン、「ヴィーニョ・ヴェルデ」を飲みながら待ちます。
白に限らず、赤、ロゼとあるのですが、ヴィーニョ・ヴェルデ=緑のワイン、という意味らしく、完全に成熟する直前に収穫をした若いぶどうを使って作られるそうで、とても軽く、爽やかで、ビールみたいにゴクゴクと飲めてしまいます。ディ・モールト危険。
のどが乾いていたので、猛烈な勢いで飲み干し、2杯目のワインを頼もうとしていたところにやってきました。うーん。分かっていたけどでかい。絶対食べきれない。「少なめにしてください」って頼めばよかったな。と思っていたのですが、
これ、めっちゃうまい。
日本で食べるタコと違って,タコがふわっふわなんです。味もしつこくなくてどんどん進む。天ぷらもくどくなくて、わー、これ日本で食べたい。日本人、コレ、ゼッタイスキ。パサパサした米が嫌いじゃなければ。そこまでパサパサしてないけど。
お腹パンパンだけど無事完食できちゃう美味しさでした。
ポルトガルと言えば魚介が美味しく、「イワシの塩焼き」「干し鱈と千切りフライドポテトの卵とじ」などなど、まー美味!な料理が揃っているのですが、ポルトガルでよく飲まれているケールのスープ、Caldo Verdeと共に、このタコ料理、もうりのポル飯ランキング独占です。
Casa Aleixo
住所;Rua da Estação 216, 4300 Porto 日曜定休
月〜土)ランチ;12:00〜14:30 ディナー;19:30〜22:00
もうね、あたしゃこの国に愛しかないよ。愛さずにはいられない。できれば愛してほしいけど、愛したいマ・ジ・で〜。
次回は、宿泊したホステルを纏めて書きます。
【2016 ポルトガル ⑧】ポルト街歩き1
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第8弾です。
今回は、リスボンに次ぐポルトガルの第二の都市、ポルトを歩きます。
ポルトへいこう
全行程4泊5日という強行スケジュールにも関わらず、複数の都市を周遊したいと思ってしまうのは、ケチ症の性です。しゃーない。しかし、ポルト。「嗚呼、もう一泊したかったなぁ」と思うくらいに、素敵な街でした。行ってよかった公文式。リスボンと大きな違いはないけれど、リスボンが東京ならば、ポルトは京都、的な。全然ちゃうやんけ。古い街並みと、何となく新しきアーティスティックなかほりが同居する街です。
アゲダからポルトへ
どこに需用があるんだ!という声が聞こえてきそうですが、ニッチなあなたへ、アゲダからポルトへ向かうスケジュールをここに捧げます。ご査収ください。
AguedaからAveiroまでは、来た道をそのまま戻ります。ちょっとだけやっかいなのが、その先。やっとポルトに着いたと思えば、ポルトには2つ駅があり、乗ってきた長距離列車が到着するのは【Porto-Camphanha(カンパーニャ)】という駅です。てじな〜にゃ。恐らく皆様が訪れたい【Porto-São Bento(サン・ベント)】駅まであと一駅。新大阪と梅田みたいな関係です。
観光客っぽいひとにくっついていけば、たぶんSão Bento駅に行く電車に乗ることができます。楽勝だぜ!
São Bento駅
さて、ポルトの街にやってまいりました。この深緑とくすんだゴールドの組み合わせ、すてきだ。
ポルト、到着してすぐ観光スポットです。ここ、São Bento駅は、駅舎が2万枚のアズレージョで埋め尽くされ「世界で最も美しい駅14選」にも選出されたこともあるほどの見事な駅です。
なにこれ。全部行きたい。
ポルトから長距離列車に乗るときは、対面式の切符売り場で買うのですが、整理券を取り、番号が呼ばれるまで待ちます。列は無いので、お間違いなきよう。思ってるより全然待つので、時間に余裕を持って行くか、事前に購入しておくことをおすすめします(当日分じゃなくても買えます)。
駅舎。外から見てもかっこいい。
ポルト
リスボンに比べて、建物自体の築年数が古いように感じ取られます。潮のにおいがしたので、大西洋からの潮風の影響かもしれません。建物の統一感も無く、カラフルで、個性があって、でもどこか親和性のある色使いがとても魅力的。
ポルトの街にも路面電車が走っています。時間が無くて乗れませんでしたが、こちらも素敵。
初めての街歩くとき、角を曲がった先にはどんな景色があるんだろう、って、ワクワクしますよね。げへへ。
ベランダの床も道もぐねぐね曲がりまくってる。
ポルトは、どこもかしこも渋滞していました。そりゃ曲がりくねった細い道がこんな急勾配じゃ渋滞にもなるわな。
サン・フランシスコ教会
あまりにも「ザ・観光」をしていない事実に漸く気がつき、目についた教会に入ってみることにしました。
この金色っぽく写っているところが、総べて金箔で覆われている有名な教会だったみたいです。え、、金て、、すごい、、
ただただ圧倒されます。苦労したひとたくさんいたんだろうな、、
地下にはお墓があって、夥しいほどの人骨が眠っているようです。
教会から出たときに、写真撮影を怒られているひとがいました。禁止だったようで、入り口の脇に看板が立っていました、、ごめんなさい、、
Igreja de São Francisco
住所;Rua do Infante D. Henrique, Porto 12/25休
9~19時(3、5、6、10月)、9~20時(7~9月)、9時30分~17時30分(11~2月)
となりに「ボルサ宮」という観光スポットがあります。
陽が傾きまくってきたので、夕陽が見られそうなスポットにいそぎます。
ポルトの夕陽
ガイドブックに書かれているのは、ドウロ川から眺める夕陽が最強!とのことでしたが、わたしとしたことが、日の入り時刻を調べずに散歩しており、夕陽が、、となる頃にはずいぶん離れた場所におりました。
たぶん、このあたりが,夕陽に照らされ最強なんでしょう、、
最強そう、、
絶対間に合わないとおもったので、夕陽さえ見られればどこでもええわい!とやけくそで太陽のほうに向かって爆走していたら、素敵なところに行き当たりました。
うん!ギリ川も見えるし、良しとしよう!
夕陽に照らされた家がすっごくきれい。サン・フランシスコ教会の金ぴかより、ずっとずっと輝いていて、すき。
どこから見る夕陽も素敵でした。
ポルトの夜
すっかり日の落ちた、ポルトの夜を散策します。
ライトアップされたサン・ベント駅。かっちょよい。
ポルトの夜は、リスボンに比べると、場所によってはそこまで治安は良くないように感じました。悪い、という程でも無いし、建物が古くて、大通りを外れると街灯も少なめなのでそう感じただけかもしれません。リスボンの治安が良すぎただけかも。
ただ、このドブロ川沿いのレストラン(無論観光客向け)が軒を連ねる地域は、夜遅くまでとても雰囲気がよかったです。夕陽を眺めるのに最強!のアドレスと同じです。
ストリートミュージシャンが唄う音楽に合わせて踊るひとがいたり、平和で自由な夜。ディズニーランドにいるんじゃないかと思えるくらいに、平和。ラヴアンドピース。
奥に見えているのが、ドン・ルイス1世橋です。
このあたりのレストランは価格もちょっと高めですが、こんなに綺麗な景色を眺め、どこかから聞こえてくる音楽を聞きながら、ポルトガルワインをくいっと一杯。だなんて最高以外のなにものでもないです。のんびり贅沢も悪くないですぞ。言うほど高くないし。
わたしは諸事情有りて、そのへんで買ったビールを地べたに座って飲みました。こんなアラサーはいやだ。最高。しあわせ。
川縁に座って談笑する男女の風景が、なんとも鴨川のそれに重なります。
ボッチ旅だったから、余計に感じたのかもしれないのですが、ポルトガルの最大の魅力って、【人】なんじゃないかなぁ、とか思うんです。みんな親切で、真面目で、丁寧で、あったかい。こんな環境の中で暮らしていたら、そんなふうになるのかなぁ。
とか何とか思いながら、これからはできるだけ擦れないで生きていこう、、と思うもうりなのでありました。ビールがうまい。
つづきます。
【2016 ポルトガル ⑦】ポルトガルの傘まつり
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第7弾です。
前回までのリンクまとめはこちらの記事をご参照ください。
もくじ
Umbrella Sky Projectへいこう
今回ポルトガルにやってきた一番の目的である、「Umbrella Sky Project」。
日本では、そのカラフルな光景ばかりに焦点があてられていますが、このイベント、「Ágitagueda Art Festival」というお祭りの一環で行われているものだそうです。アートフェスティバル。主に7月にこのフェスティバルのプログラムが行われるらしいのですが(ライブとか)、例の傘に関しては、「せっかく設置したし、9月までは残しとこか」という感じでのんびり開催されています。
出発前からネットでも散々探したのですが、地球の歩き方含め詳しい開催期間が「7月から9月まで」としか書かれておらず、9月最終週に赴くもうりは『傘、撤収されてたらどないしよ』と心配でたまりませんでした。が、大丈夫だったので、皆さんも安心して傘見てきてください。9月末まではもうりが保証します。
出発前、リスボンのホステルのひとに「AguedaのUmbrella Sky Projectに行きたいのだけど、知ってる?もう今、9月末だから、まだやっているか不安で、、」と話しかけたら、「Umbrella Sky Project???なんじゃらほい??」と返ってきたので、現地ではその程度の認知度っぽいです。エー!?!?オカシイナー!?!?
リスボンからアゲダまで
リスボンからUmbrella Sky Projectの会場があるAguedaまでは、電車で行きます。乗り換え時間含め、だいたい3時間半くらい。中心街からは、地下鉄Baixa-Ciado(バイシャ=シアード駅)より、ブルーラインに乗車。Santa Apolóniaにて下車し、高速鉄道に乗り換えます。
わたしは【リスボン→アゲダ→ポルト(1泊)→リスボン】という旅の行程を組んでいたので、大きなスーツケースはリスボンのホステルで預かってもらい、身軽に小旅行を楽しむことができましたが、電車にはスーツケース置き場もあります。
電車は1等2等ともに指定席。椅子は固定式なので、進行方向逆向きになる可能性も大いにあります。無料Wi-Fiが飛んでいますが、不安定この上ないので、期待はしないでおいてください。
ざっとAguedaまでのスケジュールをどうぞ。
めちゃかんたんです。チケットも、当日駅に行けば買えますが、心配な人は、事前にポルトガル国鉄のホームページからでも買えます。https://www.cp.pt/passageiros/en/
一日に結構な便数があるので、余裕のよっちゃん的なアレです。
Santa Apolónia駅は始発駅なので、停車中の電車に乗り込みのんびり。駅には簡単な売店があるので、列車の旅のお供もここでも入手できます。
経由地 Aveiro
さて、2時間ほど電車に揺られて、到着したのが、経由地であるAveiro(アヴェイロ)。Aguedaに向かう電車まで1時間程あったので、町をぶらぶらしてきました。
ポルトガルのヴェニス、と呼ばれることもあるらしく、ゴンドラが観光客を乗せて運河をのんびりと漂っております。ほんっっとーーーにのどかな町です。「え?地元のひと、どこにいるの?」ってくらいにひととすれ違わなかったし、生息しているのでしょうか?新しめのマンションとかは良く見かけました。
Aveiro駅に戻り、Agueda行きの電車に乗り込みます。「え?これマジで言ってんの?」みたいな2両編成のド・ローカル列車です。あんまりに乗車客が少なかったので心配になりましたが「これってアゲダ行きます?」って聞いたら「行くよ」って言ってくれたので、行きます。「この電車、、マジで?」って思ったら、多分それで合っています。ご安心を。
アゲダから会場まで
ローカル電車に揺られること30分。ついにUmbrella Sky Projectの会場があるAgueda駅に到着しました。誰もいねえ!無人駅だ!素敵だゾ!
しかし困りました。まさかの無人駅。共に下車した勇士たちも気づいたときには解散しており、わたしはもうどちらへ行けばいいのか分からない、、という状態。
藁をも縋る思いで、地球の歩き方を開けば「Agueda駅より徒歩約10分」という、あまりにも雑なinformationのみの掲載。悪いのは調べておかなかったわたしです。反省。地球の歩き方は悪くない。ガイドブックとは。
何となく「こっちかな」というノリだけで行ったら合ってたので、無事到着しましたが、ぜひ皆様はそのような動物的直感だけでなく、既にある情報をもとに、無事観光されたし。このへんです。
Umbrella Sky Project
つ、
つ、ついたーーー!無事到着しました。
この会場も「え?メイン会場は他にあるのかな?」と思われるレベルには閑散としています。人どこにおるん。
のんびり静かでしたが、ほんと素敵。
通りによって、設置されている傘の種類が違います。
こちらの通りは、色とりどりのペンキで色づけされた透明のビニール傘が飾られています。
【夏の強い日差しを緩和するため】という当初の目的は完全に忘れ去られておりますが、それもまたポルトガル。いいよいいよ。その適当な感じが愛しい。
この傘で彩られている道は、地元の小さな商店街らしいのですが、ぜんぜん商売っ気がないんです。
たまに開いているレストランや雑貨店などもあるのですが、せっかくこんな観光客の集まる7〜9月の舁き入れ時に、なんばしよっとね。もうりの中の商売人が「黙っとれへん」と心の中でざわめく。そんな彼とこの風景を眺めていました。不純。もうりは既に傘売りたいし、傘に関連した何かを普段より高値で売りつけたい。クッキーとかな。よくあるやつ。
アートフェスティバルっぽいですね。人相のわるいおっさんたちも、傘の日陰を頼りに井戸端会議中です。
「この一帯かな」と思って違う通りに出て、少し歩けば、また傘のある通りに出たりと、場所に関しては完全に一カ所に集中している訳ではなかったので、見落としているところもあるかもしれません。しかし、「ただ写真を撮りつつ歩く」という目的であれば、2時間も要らないくらいで回れてしまいます。写真も撮らず、ただ上を向いて「キレイやのー」言ってるだけならば、30分でも余るかも。それくらい、範囲は狭いです。
ほかのブログを見ていても、「ほんっっと素敵!」とか、否定的な意見をまるで見ないので、書きづらいのですが「べつに見なくても大丈夫」だと思いました。もちろんカラフルで、元気がでるほど素敵だし、夏限定、っていうのものいい。この街並みに、色とりどりの傘や、傘が落とす影はとてもマッチしています。このプロジェクトが無ければ、Aguedaという町を知ることも無かったし、もちろん来ることもありません。「来ることができて、本当に良かったな」と思いますが、きっと、リスボンやポルトの街がすき過ぎたのでしょう。わたしの中では、その街にこの景色が勝てなかったんです。
すべて、自分の目で見ないと分からないことですな。
傘以外も素敵ですよ!
Aguedaの町
Aveiroに向かう電車までまだ時間があったので、にぎわうパブを見つけて入ってみました。
リスボンで飲んでいなかった、二大政党の片割れ、Sagresです。「ポルトガルのビールで、何かおすすめありますか」と聞いたら、これが出てきました。黒ビールは苦手だったのですが、これ、めっちゃうまい。
おそらく地元のひとであろう老若男女で埋め尽くされたそのお店。昼からビールを飲みながら新聞を広げたり、近所のひとなのか、常連さんどうしで世間話をしていたり。東京にあれば行きつけにしたいほど、素敵でした。
アゲダからポルトへ
帰りは、リスボンではなく、ポルトへ向かいます。ポルトへは、最速で1時間半。だいたい2時間くらいです。往復のチケットを買わなかったので、AguedaからAveiroまでは電車の車内で車掌さんから切符を買います。
帰りの電車をAguedaの駅で待っていると、頭に花冠をつけた日本人女子3人組がいらっしゃいました。出たなリア獣。ポルトガルとは良いチョイスだが、花冠はよしてくれ。
Aveiroで電車を乗り換え、Portoを目指します。ポルトの市街地に一番近い駅は、「Porto-Sao Bento(サン ベント)」ですが、「Porto-Camphanha(カンパーニャ)」が電車の終着駅です。そこから近郊列車に乗り換え1駅、ポルトの街に到着です。
つづきます。
【2016 ポルトガル ⑥】リスボン街歩き/ベレン地区とケーブルカー
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第6弾です。
第1弾(準備篇)はこちら
第2弾(出発篇)はこちら
もくじ
ベレン地区
おなじみこの地図とも今回でお別れ。短い間ありがとう。
④のベレン地区、ご紹介したいのですが私は行っておりません。しかし、リスボン観光において、このベレン地区には見どころが結構あるみたいです。
①②③の地区からベレン地区に行くには、路面電車、バス、電車でと、「あ、どれでもお好きなのでどうぞ」という感じらしいので、お好きなのでどうぞ。ちなみに、路面電車を使うと、30分程で到着するようです。行けばよかった。
発見のモニュメント
1960年に建てられた高さ52mの記念碑に、32体もの人物像があり、同じ時代を生きた航探検家・芸術家・科学者・地図制作者・宣教師がひしめきあっているそうです。ちょっと密度がすごい。
わたしでも知っているまでレベルを落とすと、みんな大すき【フランシスコ・ザビエル様】とか、インド航路を発見した【ヴァスコ・ダ・ガマ様】とか、初めて世界一周しちゃった【フェルディナンド・マゼラン様】とかがいらっしゃるようです。錚々たる顔ぶれがそろっているらしいですが、顔知らんし見ても誰が誰かは分からなそうですね。
口コミを見ると、「写真で見るより迫力があり壮観!」「エレベーターを使って上に登ることもできる」らしいです。
発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa
ベレンの塔
「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」という名目で、世界遺産にも登録されています。ヴァスコ・ダ・ガマの世界一周の偉業を記念して作られたもので、テージョ川を守る要塞として活躍していたようです。
要塞ということで,中には砲台や、牢屋もあれば、国王の間、礼拝堂もあるみたいです。たのしそう。
ベレンの塔(Torre de Belém)
Av. Brasília, 1400-038 Lisboa 月曜定休、その他休み有
10時〜17時最終入場
ジェロニモス修道院
世界遺産「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」の片割れです。
ヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓及び、エンリケ航海王子の偉業を称え、1502年にマヌエル1世によって着工され、1511年に回廊など大部分が完成したものの、その後、マヌエル1世の死やスペインとポルトガルの同君連合による中断等もあり、最終的な完成には300年ほどかかっている。
ヴァスコ・ダ・ガマが持って返って来た香辛料(特に胡椒)が、めっちゃ高く売れたらしく、その莫大な資金がこの修道院の建築費に投入されたようです。友情・努力・勝利。ヴァスコ・ダ・ガマ。ロマンですね。すげえ時代だ。
ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)
Praça do Império 1400-206 Lisboa 月曜定休、その他休み有
10時~18時30分(10~4月:10時~17時30分)
Pastéis de Belém
ポルトガルいち有名なエッグタルト屋さん。ジェロニモス修道院で生まれたと言われるポルトガルの「パステル・デ・ナタ」、やっぱりここベレン地区で食べたいですな。
ポルトガルに出発するまえ、友人にポルトガルのおすすめを聞いていたら、「ここのエッグタルトは絶対食え!」と言われました。食べなかったけど。
このお店には、きちんと椅子とテーブルもあるので、店内で着席して食べることができるようです。残念ながら、予約は10人から。誰がすんねん。イートインもテイクアウトもものすごい行列が出来ているようですが、店内は異常に広く、回転率は良いみたいです。諦めないで。
パステル・デ・ベレン(Pastéis de Belém)
R. Belém 84-92, 1300-085 Lisboa 無休
8時〜23時
ポルトガルでは、街中のパン屋さんやカフェスタンドでも、エッグタルトが売られています。ほとんど。「ウン ナタ ポルファボール」で獲得できます。そのあとはノリです。いくつかのお店で食べましたが、やっぱり専門店には敵いません。そりゃあそうですよね。しかし、結局は好み。いくつか食べ歩いて、お気に入りを見つけるのも楽しいです。
リスボンのケーブルカー
あまりにも起伏の激しいリスボンの街。路面電車では到底太刀打ちできない急勾配の坂道には、ケーブルカーが走っています。リスボン市内には、
- グロリア線
- ラヴラ線
- ビッカ線
の3路線があり、グロリア線が街中から一番近くにあるため、乗りにいくのも便利なようです。
訳ありてビッカ線に行き着いたので、ビッカ線をご紹介します。
ビッカ線
一日乗車券もあるし、天気もいいのでベレン地区まで行こうかなぁ、、とのんびり考えて、そのとき目の前にあった停留所から乗り込んだ路面電車28番。もちろんベレン地区には行きません。愚か。
リスボンの路面電車は窓があきっぱなしで、そこから入り込んでくる風がとっても気持ちがよいです。しばらく電車に揺られていると、素敵な光景が目に入ってきました。
「ものすごいポルトガル感だ、、、」
あまりにも素敵な風景を目に、もうりのボキャブラリーライブラリーは壊滅。元からないけど。次の停留所で路面電車を降りて、歩いてこの景色のところまで戻ります。
このへん。バイロ・アルトからちょっと行ったとこです。
奥にテージョ川が見えて、ガイドブックにも必ず掲載されているこの写真。進入禁止の標識何枚あるんでしょうか。各国からお越しの観光客の皆さん「我こそは」と写真を撮るためのベストポジションを争っております。
登ってくるケーブルカーに対抗して横の坂道を爆走する若きトラベラー。どの国にもこういうやつはいますね。そのガッツ、わたしはすきだよ。
結局「この路線じゃ一生ベレンに着かない」と言われた上に、こんな素敵な景色を見ることができて、満足してしまったので、ベレンには行きませんでした。ケーブルカーに乗ってもいない。
近くにはBanksy風のストリートアートもありました。
リスボンの治安については、何度も書いておりますが、安全この上ない。一度ホステルの「バー巡りツアー」みたいなのに参加しましたが、(何日も同じホステルに滞在してる宿泊者がみんなを引き連れて飲み屋さん巡ってみんなで飲むだけ)そこですら厄介感はありませんでした。
飲み屋さんが軒を連ねるストリートは、酔っぱらいで溢れかえっていますが、中はガラガラ。お店も別に「お酒さえ買ってくれたらどこで飲んでくれていてもいいぜ」「トイレ?勝手につかっていいよ」的なスタンス。開けっ放しの窓やドアから、店内で流れている大音量の音楽が漏れまくりです。
各店舗から「イケてるだろ!」とでも言わんばかりのエレクトロニック・ダンス・ミュージックが流れてきますが、EDMに疎いわたしでも「おいおい、何年前のビルボードチャートの垂れ流しなんだよ」と思うばかりの選曲でした。DJ仕事しろ。
そういえば、絵に描いたような超絶イケメンに急に腕を掴まれ「シャルウィーダンス」言われましたが、こんなイケメンと2秒以上目を合わせていたら気が狂いそうだったので丁重にお断りしたことを、断った瞬間から今までずっと後悔しています。人生史上3本の指に入る後悔。後悔アンド後悔。I could have danced all night. みなさんはぜひ踊り明かしてマイフェアレディってきてください。全国のオナゴへ届け、この想い。BGMはダサいけど。
さて、長らく続いたリスボン編も今回で終わりです。次回は、この旅の一番の目的、"Umbrella Sky Project"が開催されている、Aguedaの町へと向かいます。
【2016 ポルトガル ⑤】リスボン街歩き/アルファマ地区
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第5弾です。
第1弾(準備篇)はこちら
第2弾(出発篇)はこちら
もくじ
アルファマ地区
今回はこの地図の③、アルファマを歩きます。
今までご紹介してきた、バイシャ、バイロ・アルトとはうってかわって、ここアルファマは、1755年にリスボンを襲った大地震の影響をあまり受けなかったため、古い街並みが残る地域です。路地に入れば、今も地元のひとたちが暮らす風景を間近に感じることができます。
「アルファマ」という地名からも分かりますが、ここはイスラム支配の時代に、モロッコの人たちがつくった街だそうです。たしかに、迷路のように細い路地や、建物の造りなど、坂が多いこと以外はマラケシュの街に本当にそっくりです。
ここには、多くのレストラン、また、ポルトガルの民族歌謡である「ファド」を聴かせるレストランが数多く点在しています。
アルファマの展望台
Miradouro da graça
何て読むんでしょう。ただ一つ分かることは、「miradouro=見晴し台」ということです。リスボンの街を散歩していると、たまに見かける「miradouro」の看板。それに従って歩けば、だいたい素敵な景色が広がっています。
ホステルのひとに「リスボンの夕陽が見たいのですが、一番すきなスポットを教えてもらえませんか」と聞くと、興奮しながら地図に3つも4つも目印をつけてくれました。なんとか1番を聞き出し、その展望台に向かいます。嫌いじゃないぜ、そういうところ。
夕陽が本気を出すまで、ビールを飲みながらのんびりと過ごします。ポルトガルはワインもビールもとてもおいしい。そして安い。
ポルトガルにもビール界は二大政党制が敷かれており、
- SAGRES(サグレス)
- SUPER BOCK(スーパーボック)
が、ポルトガル国民を意のままに操っているようです。
この展望台には、カフェもあって、みんな思い思いの時間を過ごしています。ボッチはわたし以外いなかった。ガハハ。ビールがうめぇぞ。
こちらの展望台から見える景色はこんなかんじです。カラフルな壁の色の中にも、屋根の色は統一されていて素敵です。
ほぼ同アングルで撮ってみました。夕陽。
ポルトガルの夕陽は、とても力強いです。サングラス必須。その力強さが伝わらないのは、カメラのせいにします。今どきiPhone5Sだしね。canon7d使っても撮れるわけではないので、iPhoneでいいのです。iPhoneがいいのです。ALL NEED IS 技術.
住所;Calçada da Graça, 1100-265 Lisboa
最高の空間でビールを飲みながら夕陽を見ることもできて、本当に素敵でした。ホステルのおねえさんありがとう。
もっと行きやすい展望台もあります。
Miradouro de Santa Luzia
景色よりも豪華すぎる客船に目が行ってしまう写真でごめんなさい。乗りたいですね。わかるわかる。内部はどうなっているのでしょうか。どうしても気になりますが、こちらリスボンの朝焼けです。
住所;Largo Santa Luzia | Alfama, Lisboa
この展望台は、路面電車の停留所からすぐのところにあるので、とても行きやすいです。少し歩いたところには、内部見学も可能な、カテドラルもあります。
ステンドグラス越しに差し込む光がとても綺麗です。
住所;Largo da Sé, 1100-585 Lisboa
Miradouro de São Pedro de Alcântara
※ アルファマではなく、バイロ・アルトらへんにあります。
わたしは行っていないのですが、もしかしたらわたしたち日本人が一番良く知っているリスボンの景色かもしれません。
www.youtube.comあー。ここ、リスボンだったんだ。覚えてるよ、ミゲルくん。このCMのおかげでこの展望台には、日本人の観光客がすごく増えたみたいです。行かんくてごめんな、ミゲルくん。
住所;R. São Pedro de Alcântara, 1200-470 Lisboa
アルファマの夜
運が良かっただけかもしれませんが、本当に治安が良いポルトガル。街のいたるところに落書きがあるので、到着したときは「あんまり夜は出歩けないかもしれないなぁ」なんて思っていましたが、「一体誰が書いてるんだ!?」って思うくらいに平和でした。
トンネルの内側に書かれた、リスボンの歴史。
ファドを聞きに
せっかくなので、ファドを聞きにいきました。
何にも調べていなければ、予約もしていないので、フラフラ歩いていて、目に留まったファドレストランに入ります(アルファマやバイロ・アルトにいくらでもあります)。
お姉さんの化粧がいかつい。めっちゃスペクタクル。3D。
ファド(ポルトガル語: fado)は、ポルトガルに生まれた民族歌謡。ファドとは運命、または宿命を意味し、このような意味の言葉で自分たちの民族歌謡を表すのは珍しい。
どんなこと歌っているのか全然わかりませんが、力強い歌声と、楽しいギターの音色。音楽を聞くことってすごくワクワクします。
とにかく狭い店内で、ギター弾きのおじいちゃんが私の20cm隣でギターを弾いては、曲の合間に「どこから来たの?(たぶん)」とか「演奏はどうだった?(たぶん)」とか「ごはんはおいしい?(たぶん)」とか「何で1人なの?(妄想)」とか「友達や恋人はいないの?(妄想)」とか話しかけてくれましたが、全然分からない上に伝わらなくておじいちゃんごめんでした。ありがとう。ポルトガルだいすき。
何故か演奏してたひとたちとわたしが握手・ハグして退出していったので、他のお客さんたちがぽかんとしていました。わたしも未だにぽかんとしてる。
特にアルファマは、夜、ひとが少ないです。
「外でメシ食いたい」欲がすごい。執念。
一人旅も、いいものです。
友達や家族と行く旅行ももちろん楽しいのですが、自分が行きたいところに、自分のペースで、現地のひとたちと話したり、交流したり。
ポルトガルのひとは本当に優しくてあたたかいので、一人旅しやすいです。無理矢理どこに行くか聞きだして道案内しだしたかと思えばお金をせびったりしないし(それもそれでおもしろいけれど)。
「またこれを見に行きたい!」と言えるような決定的なモノや場所は無いけれど、ぜったいいつか戻ってきたい場所です。
つづきます。
【2016 ポルトガル ④】リスボン街歩き/バイロ・アルト地区
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第4弾です。
第1弾(準備篇)はこちら
第2弾(出発篇)はこちら
もくじ
バイロ・アルト地区
今回はこの地図の②、バイロ・アルトを歩きます。
ショッピングを楽しむならこのエリアです。とはいえ、そんなにめぼしいものはありません。強いて言えば、靴屋さんが多い印象です。
いたるところにかわいいアズレージョ。
アズレージョ残しの工事。器用だね。
縦列駐車がうまいですな。こんな坂で。わたしは前にしか進めないのにな。
バイシャ=シアード駅。だだっぴろい。
外国のひとって、外でごはん食べたりするのすきだよね。食べたくもなる。
そういえば、「タバコ」もポルトガル語でした。
ポルトガル、街中や電車でも本を読んでいるひとが結構いました。
日本から持ってきた本、ポルトガルに着く前に読み終わってしまったので、わたしは歩くぞ。わぁん。
9月になると、大学に新入生が入学してくるため、街の至るところで新歓的なものが行われています。
ポルトガルの大学には制服があって、
ポルトガルの大学生の制服がカッコイイと話題に |PotSpot
と、話題になる程度にはかっこいいのですが、こんな素敵な街並みの中で、友達とお酒を飲めるの、とても羨ましかったです。このときばかりは「一緒に飲んでもいいですか」って言いたかった。おばちゃんおごってあげるからさぁ。えへへ。
思い出の地巡って写真撮ってるのかな。
おすすめのお店
Paris em Lisboa
リスボンのお店を紹介したいのに、Parisて。あはは。
このお店は、主にリネンを扱っております。パジャマとか、タオルとか、ベッドシーツとか、キッチンリネンとか。質の割にはやすいなぁ、、買いたいなあ。という感じです。オリエンタルな柄のとっても質のいいガウンが300€で、欲しかった。。
レトロなパッケージがかわいい「クラウスポルト」の石鹸もこちらで売っています。
写真はバスソルトですが、香りごとに違うデザインがかんわいいです。
Paris em Lisboa
住所; R. Garrett 77, 1200 Lisboa 日曜定休
たぶん、10時から19時まで。
Manteigaria
バイシャ=シアード駅からも近く、街中にあるのでとても行きやすいエッグタルトやさん。エッグタルト(ポルトガル語では“パステル・デ・ナタ”といいます)って、ポルトガル発祥だったんですね。
もうね、これあほみたいに美味しいんですよ。
カロリーは大変なことになっているとおもいますが、たまご液?何て言うんですかね、あれ。ぜんぜんくどくないんです。3つ目でようやく「うーむ」となりそうな感じ。1個だと絶対足りないし、2個で「あ、もいっこたべたいけどカロリー」という具合。加えてここで頂くナタは、焼きたてで、パイ生地の部分がサクサク!!!感動。リスボンにいる朝は、ホステルに朝食がついていましたが、毎朝これ食べにいきました。
店内には粉糖とシナモンが置いてあるので、自由にかけて食べられます。
カフェスペースと呼べるようなものはないので、みんなカウンターに立って食べます。1つ1€。奥はエスプレッソで、0.7€くらいだったとおもいます。
今まで「エスプレッソなんて誰が飲むんじゃ〜い!ルネサ〜ンス」って思っていましたが、ポルトガルではすごくメジャーらしく、郷に従い飲んでみました。
うまいやないか〜い。ポルトガルでは「カフェ」と言えばエスプレッソが出てきます。ポルトガル人はコーヒー大すきみたいです。ええから飲んどき〜。
おっさんたちがずっと作っています。
カメラ(iPhoneだけど)を向けたら、手前のおっちゃんがウインクしてくれました。タイミングが最低でシャッターを切った(iPhoneだけど)ときにはウインクは終了していました。奥から2番目の向こうむいてる男の人がとびきりイケメンでした。
2個以上買うと、こんな可愛らしいケースに入れてくれます。ドリンクもテイクアウトできるので、外で食べてもたのしいです。
あんまりに美味しいので、日本でも食べたいな、、と思って帰国日に、試しに2つ購入。帰国後は冷凍室で3日ほど保管してから、解凍→トースターで焼きなおして食べました。めっちゃうまい。もっと買えばよかった。
わたしが行った9月末はだいぶ涼しかったので無事だったものの、真夏だとちょっと危険かもしれませんな。
Manteigaria
住所;Rua do Loreto 2, 1200-108 Lisboa 無休
8:00〜24:00
A Vida Portuguesa
ガイドブックにも掲載されている、しゃれた雑貨やさん。ここに来れば、「おしゃれなともだちに買いたいポルトガル土産」がだいたい揃っています。
写真は缶詰。ポルトガルって、缶詰のデザインがレトロですごくかわいいんです。もちろんこのお店ではかわいいラベルのものばかり扱っているんですけれども。スーパーに行けば、普通のものもたくさんあります。
リスボンにもポルトにも缶詰専門店がありました。しゃれたやつ。
缶詰をお土産にしようと思っていたのですが、しゃれた缶詰は1つ5€〜と、なかなか強気な感じでしたのでやめました。5€ですよ、缶詰のくせに。どんだけいいツナ出てくるんだよ。マグロの刺身食うわ。
めっちゃうまいのかもしれないですね。表記はポルトガル語なので、缶詰を狙っていきたいひとは、単語をメモっていくと困らないかもしれません。
このお店は、缶詰じゃなくても他にも素敵な雑貨が揃っているので、是非行ってみてください。たぶん手ぶらでは出てこられないです。
クラウスポルポルトの石鹸も売っています。
A Vida Portuguesta
住所; R. Anchieta 11, 1200-023 Lisboa 無休
月〜土;10:00〜20:00 日)11:00〜20:00
ポルトにもお店があります。
本当に坂が多いけれど、わたしこの街がだいすきです。
靴さえ歩きやすければ「歩き疲れた」という感情が欠落しているレベルの健脚ですので、ずっと歩いていました。毎日エッグタルトを2つずつ食べ、どう考えても「カロリーちゃん、、」となる食事をとることも少なくありませんでしたが、歩きすぎて痩せて帰ってきました。いい感じに脚に筋肉がつきます。もうどっかいったけど。
加えて、9月の後半なのに、日の入りは19:30頃なんですよね。そのかわり、日の出は7:00頃です。太陽も歩かせにかかってくる。それが素晴らしきポルトガルです。
路面電車で移動するのも時間短縮になりますが、リスボンって、なんだか歩きたくなる街なんです。考えてみればこれといった観光資源は無いのに、観光客がこんなにも溢れているのって、そういうことなのかもしれないな、といっちょまえに考えるもうりなのでありました。
ポルトガルへ行くのであれば、足腰を鍛えよ。さらば救われん。
つづきます。
【2016 ポルトガル ③】リスボン街歩き/バイシャ地区
2016年、アラサー女のボッチ旅〜ポルトガル編〜第3弾です。
第1弾(準備篇)はこちら
第2弾(出発篇)はこちら
もくじ
リスボン到着
はあ。長かった。空前絶後のォ超絶怒濤の雨女もうりは天気が心配でたまりませんでしたが、めっちゃ晴れてる。夏空や!うれぴー!
空港から地下鉄で市内へ
地下鉄を使って市内へと向かいます。すごく近いです。20分くらい。
タクシーに乗るかたは、到着階ではなく、出発階から拾うと、ぼったくりタクシーに遭うリスクを回避できるみたいですので、「荷物重いんじゃ。宿、駅から遠いんじゃ。」ってかたは、そちらから。
ちなみにリスボンの地下鉄は超イージーモードです。
運行時間は6時半から25時すぎくらいまで。23時過ぎてもじゃんじゃん人は乗ってるし、パリの地下鉄みたいに物乞いとかもいないので、「あぶないなこれ」って感じたことは1度たりともありませんでした。一応スリとかには気をつけたほうがいいみたいです。
エスカレーターかエレベーターが各駅にあるので、階段を降りたり昇ったりする必要もありません。切符も、中1レベルの英語が分かれば、券売機でスムーズに買えます。(ペラペラのSuicaみたいなやつにチャージする方式です。)
降りた地下鉄の駅でキョロキョロしていたら、恐らく孫であろう子供たちを率いたおじいちゃんが、「エレベーターならあっちだよ!」みたいな感じで指さして教えてくれたので、ポルトガルがだいすきになりました。はやい。
リスボンの街
我々観光客が主に行くエリアは4つ。
- バイシャ
- バイロ・アルト
- アルファマ
- ベレン(ちょっと離れてる)
1〜3は、徒歩圏内(頑張れば)です。とくに、1と2は、駅の北口と南口、みたいなかんじ。コンパクトで短期間の観光しやすい街でありがたいです。
☆が地下鉄の駅、バイシャ=シアード駅です。
こんな雑な地図、見たことないでしょう。でもこんなイメージです。
4のベレンは行かなかったので、写真・感想ありませんが、1から載せていきます。
バイシャ
今回わたしが泊まったホステル、
は、どちらもバイシャ地区にあったので、必然的に旅の拠点となりました。
高級ホテルや、他のホステルもバイシャ地区にたくさんあります。バイシャ=シアード駅から近く、しかも平坦なんです。唯一。あとはえぐい坂。
もし駅から歩いて荷物を持って宿泊施設に向かいたいのならば、バイシャ一択です。
ただ、タクシーも安いらしいので、選択肢に入れるのもアリだとおもいます。
ホステルにチェックインして、いざ散策。(誰がおのれの1日を追いたいんじゃい!ってなると思うので、時系列はばらばらです)
手前から二軒目の青い壁、
こういうタイルで出来ているのですが、これ、ポルトガルではメジャーな「アズレージョ」と呼ばれるもので、普通の民家にもこのタイルが使われていたりします。
路面電車が走る街って、すきなんですよね。このレトロ感。
リスボンの街を駆け抜ける路面電車は、床が木で出来ていて、本当にレトロ。新型もあるようですが、わたしは見かけませんでした。
ゴトゴトと音を立てて、結構なスピードで爆走しています。
赤と黄色の路面電車が走っていますが、赤はツアー用。観光バスみたいなものなので、停留所には停まりません。黄色が一般車両です。
ガス。かわいい。
バイシャ地区の目抜き通り、Rua Augusta(オウグスタ通り)には、観光客を呼び込む感じのレストランがずらーっと並んでいます。 お土産屋さんや、靴やさんをチラホラ見かけましたが、ショッピングは俄然バイロ・アルトのほうが楽しめます。夜遅くまで開いている飲み屋さんもバイロ・アルトにあります。
サンタジュスタのリフト
奥にある長細い建物、何だと思いますか?
これ、エレベーターなんです。
サンタ・ジュスタのリフトといって,リスボンの観光名所なのですが、低地であるバイシャ地区と、高所のバイロ・アルトを垂直に結んでいます。
わたしが行ったときは乗り込むのに30分以上かかり、観光客しか見かけませんでしたが、普段は地元の人も使うみたいです。
制御レバーがかわいい。現役。
エレベーターを登ったところには、バイシャ、アルファマ地区が一望できる、別料金で入れる展望台があります。
展望台には行かない。でもきれい。
個人的にもっと素敵な展望台が他にもたくさんあったので、ここの展望台には登りませんでした。
乗ってしまえば普通のエレベーターで、30秒もしないうちに到着してしまうので、ちょっとこういうレトロなエレベーターがすきでなければ、別に乗る必要もないとおもいます。のぼっておりるだけで5€もするんです。突然のインフレ。
わたしは、バス・路面電車・地下鉄が24時間乗り放題の券を買ったときに、せっかくなので乗りました。6€で24時間(文字通り、15時に買ったら、翌日の15時まで)使えるので「今日はたくさん移動するぞー」っていう日に買うと、とってもお得です。
このエレベーターも乗れるし。逆になんでこれそんなに安いん。
エレベーターの中はレトロな作りですが、交通ICカードをピッてする機械が置いてあります。ピッ。
バイシャのおすすめ
A Outra Face da Lua
リスボンで唯一気づくことのできた古着屋さんです。
にしては、広いお店だし、量は豊富だし、価格も手頃だし(道を挟んだ向かいにもお店があるのですが、そちらはヴィンテージ指向でお値段も高め。日本に比べたらやすい)、セレクトもよかったようにおもいます。買わなかったけど。色別に分けられたディスプレイが見やすくて、結構長居してしまいます。買わなかったけど。ビストロ・カフェも併設されているので、便利に使えます。店長と思われるおっちゃんがいかしてた。そして、やさしい。
R. Assunção 22, 1100-044 Lisboa 定休無し
月〜木)10:00〜22:30 金・土)10:00〜23:00 日)14:00〜21:00
A Padaria Portuguesa
チェーンのパン屋さんです。イートインもできます。色んなところにお店があります。日本で言うヴィドフランス的な位置づけです。どこにでもある。「うーむ、夜どうせたくさん食べるしお昼は軽く食べたいなぁ」なんてときにこのお店が目の前にあれば、サラダセットとかスープセットもあるので、便利なお店かなとおもいます。安いし。
ここで売られていたパンを入れるためのかばんが可愛かったので、リスボンでエコバックにして使っていました。エコバックって、なんでこんな可愛いんすかね。いつも買っちゃう。まるでエコに貢献できていない。1€だったので、お土産に、、とおもって5枚くらい買ったのですが、ほんとうにペラペラで、すぐ破けそうなので、パン用です。間違っても財布等は入れぬよう。会社に持って行ったら、あまりにもみすぼらしかったらしく、もうりの財政状況を心配されました。かわいいよ。
A Padaria Portuguesa(残念ながらポルトガル語です)
R. Áurea 94, 1100-048 Lisboa 無休
7:30〜20:00
※Rossio駅付近、バイロ・アルト地区(Baixa-Chiado駅付近)等々、中心街に4店舗ほどあります。
コルメシオ広場
バイシャ地区いちのお気に入り、コルメシオ広場。
ほんと何もなくて、ただのだだっ広い広場なのですが、目の前にテージョ川が広がっていて、すごくゆったりできます。
昼間もいいのですが、夜はもっとすてき。
人も減って、川の波が打ちつける音を聞きながら「あー、遠いとこまで来たなー」とボケーっとできます。
ポルトガル語には,他言語には存在しない「サウダージ」という感情があるらしく、便宜上、日本語では哀愁、とか訳されているみたいですが、まさにそんな感じがします。ボッチだからか。あはは。サウダージってポルトガル語だったんだね。こっちは許してほしい恋心も、サヨナラしたい恋心もないのにこんなとこまで来ちまったよ。
あの頃のポルノグラフィティが言いたかったことを知りたいかたは、ぜひコルメシオ広場へ。わたしにはわからん。
つづきます。